台湾で不妊治療してました【実体験】

台湾生活
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※写真はイメージです。

こんにちは、たまごです。

実は今年、台湾で不妊治療をしていました。顕微授精で1回の移植ですぐに妊娠しましたが、結果子どもは生まれませんでした。

私の身体的・精神的負担が大きく、元々とても健康だった身体に支障が出てしまったことや、他のことがほとんど一切できなくなってしまうということが理由で、やめました。(予定が前日に突然決まるため、日程が不安定過ぎて仕事はめちゃくちゃ、アポが入れられない、良い転職のお話も泣く泣く断り、友達に会うこともできず、もちろん実家にも帰れず、しばらく会わないうちに親の病気が進行。自分の健康も害し、現職場の同僚からの信頼も失い…と、犠牲にしたものはとても大きかったです。)

ただ、本当に何をおいても子どもが欲しい方の場合、日本より台湾で治療したほうが成功率が高く、効率がいいような気がしました。というのも、日本の妊活の交流ページ(たまひよ)を見ていると、日本の不妊治療のやり方がまどろっこしく感じたためです。(ただし、その分お金はかかることになると思います。)

台湾の方が結果が出やすい・効率がいいと思った理由は、先生が初診のときからいきなり顕微授精を勧めたことや(夫の健康状態と私の年齢が理由)、特別な理由がなくても、胚盤胞の遺伝子検査の希望を聞かれて、順調に成長した4つすべての胚盤胞の遺伝子検査を、あらかじめ行うことができたことです(日本だと流産を繰り返している、などの理由がないとなかなかできないようです)。これにより、23対の遺伝子の数がすべて分かり、何番の遺伝子にどんな異常があるのかも、もちろん性別も全部分かりました。お金はかかりましたが、何もわからずに流産の可能性がとても高い胚盤胞を移植してしまって、4回とも流産して健康な身体を傷つけるよりも、ずっとよかったです。(ちなみに遺伝子検査の費用は1つの胚盤胞に対して2万台湾ドル(日本円で10万円前後)でした。)

台湾のクリニックの方が効率がいいと思ったことは他にもあって、たとえば移植前も、着床しやすいよう、子宮内膜が理想の厚さになるまでどんどん女性ホルモンの薬を増やしたりしました。治療期間は毎日ずっと何かしらのホルモン剤を飲んだり打ったりしていたのですが、毎日副作用で動悸がして呼吸が苦しく、仕事中もずっと横になりたい状態が続いて、つらかったです。先生に副作用について聞きましたが、回答は「副作用が起こることもある」とだけで、薬が減らされたり変更されたりすることはありませんでした。毎回血液検査で身体に異常が出ていないか調べるのですが、幸か不幸か異常値は一切出ず、薬がバンバン出されました。(不妊クリニックは結果第一です。)おかげで子宮内膜は移植の日までにはしっかり厚くなり、1回の移植ですぐに妊娠しました。日本の交流ページを見ると、みなさんけっこうマイルドなお薬を使っているようなので、ちょっとしたカルチャーショックを感じました。

治療にかかった総額は、初診から治療停止まで(採卵、培養、遺伝子検査、移植〜流産、治療停止)で約28万台湾ドル(日本円で130万円弱)です。

“試験管ベビー”の場合、夫婦のどちらかが台湾籍で、妻が45歳未満の場合、台湾政府から補助金が出ます。私の場合は、私は日本人ですが45歳未満、かつ夫は台湾人なので補助金の対象になりました。補助金の金額は、女性の年齢が45歳未満で、39歳以下の場合は6回、40歳以上44歳以下で3回受けられます。金額は、1回目の採卵から移植に対して10万台湾ドル、採卵はしたけれど移植はできなかった場合は7万台湾ドル、移植のみを申請した場合は3万台湾ドル。2回目は採卵から移植に対して6万台湾ドル、採卵のみで移植がなかった場合は4万台湾ドル、移植のみ行った場合は2万台湾ドル…というようになっています。

▼衛生福利部 試管嬰兒補助申請踴躍 機構代辦線上申請省時又便利

https://www.mohw.gov.tw/cp-5018-62444-1.html

私(たち)の場合は採卵から移植までを行ったため、補助金は10万台湾ドルでした。申請はクリニックからの積極的なサポートがあったので、特に難しいことはありませんでした。必要なのは夫婦の身分証(うちの場合は夫の身分證と私の居留證)と捺印or拇印、受け取り用の銀行口座の通帳でした。(2024年現在の情報です。詳しくは公式ページを参考にしてください。)

今後この記事は少しずつ肉付けして行きたいと思います。

以前から、絶対に誰かの役に立つと思うのでブログに書いたほうがいいとは思っていたのですが、今でも不妊治療のこと…理不尽なことの連続、つらさ、恐怖、痛み、夫への怒り、流産の喪失感、悲しみ、職場でのいじめ、…を思い出すと、ものすごく嫌な気持ちになります。

このため、この記事は無理せず少しずつ内容を補足していきたいと思います。内容によっては、この記事への補足ではなく、別の記事に分けるかもしれません。不妊治療がテーマの記事へのコメントは、当分は受け付けません。よろしくお願いします。

こばやし・たまご。台湾新北市在住。東京でのサラリーマン生活、オーストラリア留学を経て、2016年より台湾企業に勤務。
ムカつくこともあるけれど、私、台湾が好きです。

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