難しすぎる!台湾の変な英語「可能maybe」,DM,IG,get不到etc.

ポスト 中国語学習
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こんにちは!たまごです!

今日は、台湾でよく見かける変な英語についてお話したいと思います!

変な英語ということでは日本の方が多いのかもしれませんが、外国人として生活していて中国語の中に突然英単語を入れられたりするとちょっと混乱してしまうものですよね(^_^;)

今日は、台湾でよく聞く&変わった英語や英単語の使い方についてまとめてみました。

3Q

漢数字の「三」は日本語読みの「サン」にとても近いです。このまま読むと、「サンキュー」となります。そう、「サンキュー」です。なんか日本語っぽいですよね。

IG

Instagramのことです。”Instagram”と言っても通じず、’IG”と言うと通じることが多いので、いつの間にか私も、台湾人の友人には”IG”と言うようになりました。うっかり他の国の友達に使ったら通じなかったことで、台式英語だったんだと気づきました。現地化が激しいです…。

DM

プレゼンテーション用の資料(pptファイルなど)のことを台湾では「DM」と呼んでいます。なぜDMなのか?おそらく元々は「ダイレクトメール」だったのでは?という説があります。今では、消費者向けの宣伝用資料だけでなく、B to Bの仕事用のpptファイルも「DM」と呼んでいます。

ちなみに台湾のB to B(会社対会社)用のプレゼン資料も、まるで消費者向けのようなカラフルで目にいろんなものが飛び込んでくるようなデザインのものが多いです。私の勤め先はB to Bの商売をしているのですが、あまりにも派手なカタログやプレゼン資料を使っているので、そうした資料を見た日本の取引先に、一般消費者向けに商売をしていると勘違いされてしまったことがあります。

補足:アルファベット2文字シリーズ
台湾人にとってアルファベット2文字は言いやすいのか、コロナウイルスのワクチンのメーカー・アストラゼネカは、AstraZenecaの頭文字を取って「AZ」(エージー)と呼ばれています。

「可能」と「可能 maybe」の違い

「可能」は、「もしかしたら」という意味でつかわれますが、仕事していると「可能 maybe」と言う風に、「可能」と「maybe」をくっつけて使われることがあります。「もしかしてもしかすると」のような感じで、「本当に起こるかどうかわからないけれど」というニュアンスを強調するような使用方法のようです。

英語だと、もしかして起こるかもしれないことについて話すときの表現としてたとえばperhaps, maybe, probably, possibly, がありますが、中国語だとそこまで分かれていないように感じます。

「可能」「也許」「大概」だと「大概」が起こる確率が一番高いかな?

ちなみに英語の場合、自分の感覚だとperhaps&maybe⇒起こる確率50%くらい, probably⇒80%くらい, possibly⇒10%くらい、に分かれています。みなさんはいかがですか?

日本語だと「もしかしてもしかすると」のように、後半を「もしかすると」に変えることができます。でも、中国語の単語は形が変化しないので、2回重ねると単に「可能可能」になってしまって、単にどもっているようになってしまいますね(笑) だから中国語の「可能」に英語の”maybe”をくっつけたのかもしれません。

奇妙! “uh-huh”を連呼

台湾では、ニュース番組のアナウンサーが”uh -huh!, uh -huh!”という相づちを力強く連呼します。こうしたテレビ番組の影響のせいか、私の職場の真面目な会議でも社員が”uh -huh”を連呼することがあります。

“uh -huh, uh -huh”って…、Yesでも Noでも、 Goodでも Badでもなく、比較的自分の意見がない、無表情な表現ですよね。こればかりを連呼されたら、相手は「本当に話の内容を聞いてるのかな?」と感じてしまうと思うのですが…。少なくとも日本で同じことをしたら、上司に「こいつふざけてる」と思われて怒られるでは!?と思います。

でも、台湾人の上司は普通に受け入れている様子なので、ひたすら”uh -huh”で答えるやり方は、もうすでに台湾化している、台湾独特な使い方なのかもしれません。


さて、テレビ局や番組のことですが、台湾にも、公共放送のテレビ局(公視など)があります。たとえば公視では変な英単語を交えたニュース番組はありません。公共放送だと、やはり言葉遣いや話し方にも注意してニュースが読まれますし、その存在感が大きければ他の民放の局も国営放送局のやりかたを意識することになると思います。

でも、公視はNHKやBBCに比べるととっても影が薄い存在で、私の友人や台湾の親戚の様子だと、見ている人はほとんどいません。公共放送のテレビ局の存在感がないせいか、民営の割と硬派なタイプの番組(報道や政治の番組など)でも、司会者・アナウンサーの話し方はとても適当です。

自由でいいと捉えるか、基準が無くレベルが低いと捉えるか?良し悪しあると思いますし、評価は人に寄ると思いますが、大半の台湾人は、アナウンサーの言葉遣いは気にしていないように感じます。

get 不到

“Get不到”は、相手と自分の理解できる世界が平行線で、まったく意味がわからないときに使われる表現です。「意味不明」「わけわかんない」みたいな使い方になるのかな?と思います。もともとインターネット用語ということで、かなりくだけた表現のようです。

私は先日、台湾のテレビ局で放映されていたマツコデラックスの番組のなかで、このように翻訳されている字幕を見て初めて知りました。この字幕を見て夫が大笑いしていたので、台湾人にとってきっとおもしろい表現なんだと思います。

必然性はないのによく使われる単語

否=for

台湾の会社で働いていると?「這個資料否A公司」(この資料は”否A社”)という言い方をよく聞きます。最初は「否(フォオ)ってなんだろう?」と思っていたのですが、後になって、実は同僚たちが言いたかったのは「否」ではなく”for “だったということがわかりました。お客さんであるA社のために準備した資料・商品・サンプルなどがあると「“for”+お客さん名」という言い方をするんですねー!

このときの”for “の部分の発音は、中国語の「否」と同じ、“fǒu”という発音になります!

case

案件やプロジェクトのことをナントカの”case”という言い方をします。もちろん全員が英単語交じりで話をするわけではありません。中国語の場合は「案子」(=案件)ということが多いですね。caseも案子も言葉の長さとしては同じくらいなので、英単語を使うことの利便性は特にないと思うのですが、日本人がプロジェクトというカタカナ言葉をよく使うのと同じような感覚なのかもしれませんね。プロジェクトって言った方が、規模が大きかったり、何かちゃんとした計画性のある案件のように聞こえます(笑)

moment

その時・その瞬間を表す言葉として、momentはけっこうよく使われているのを聞きます。「那個時候」と言わずにあえて「那個moment」ということで、まさにその時ということを言いたいんだと思います。話のオチに近づいたときに使われたりします。

秀=Show

変な台湾の英語の中に「秀出來(ショウチューライ)」=「見せる・見えるようにする」という表現があります。
これは優秀の「秀」という文字で英語のパフォーマンスの”show(ショー)”を表しているんですね。
日本人が「ショー」と聞くと、ディナーショーとか、アンパンマンショーとかの、パフォーマンスや演技を思い浮かべてしまうので、聞くたびにちょっと居心地が悪いです(笑)

「見せる」という意味以外にも日本語のカタカナの「ショー」と同じで「光のショー」などのように名詞として「秀」を使うこともとても多いです。

“Ok”の使い方・定義が英語や日本語と違う

英語や日本語のokは、わかった、大丈夫、受け入れられる(合格レベル)のような意味で使われることが多いといます。でも台湾だと、“good”に近い意味で使われていることが多いです。

例えば「她英文也ok」は、「彼女は英語もできるんだ」ということですが、日本人的には「ギリギリ合格レベルの英語」のようなイメージに聞こえるんじゃないか、と思うんです。でも台湾だとokはいい意味ですから、「彼女は英語も上手なんだ」というニュアンスになります。ですからもし「你英文也ok」と言われても、ショックを受ける必要はないんですよ!(笑)

おわりに 〜 台湾英語はアメリカかぶれ?

台湾の英語ってアメリカの影響を強く受けていますよね。そういうふうに感じることが、頻繁にあります。

私は英語を勉強したのがオーストラリアで、基本的にはイギリス英語なので、台湾で英語でコミュニケーションを取るときは、お互い理解するのに時間がかかってしまうこともあります。でもオーストラリアで習ったことは自分の歴史の一部なので、無理に台湾人の英語に合わせないようにしています。

台湾の英語の発音に関しては、よほど特別英語を勉強した人でなければ、アメリカ発音に沿って当てられたボポモフォ発音で話されることがされることがとても多いです。その発音の仕方だと、たとえば、Nancy が「ネンシー」に、Allenが「エレン」に、badが「ベッド」になってしまいます。これでは”Allen”も”Ellen”も、”bad”も”bed”も同じように聞こえてしまうので、とっても大変ですよね!ジャパニーズイングリッシュも聞き取りづらいでしょうけど、台湾イングリッシュもなかなかのものです(^_^;)

中国大陸にも台式英語と同じものや、同じ使い方はあるのか?違いがあるのか?私は中国大陸で生活したことはないのでわかりませんが、もし何かご存知の方は、コメントやツイッターなどで教えてくださるとうれしいです!

コメント

こばやし・たまご。台湾新北市在住。東京でのサラリーマン生活、オーストラリア留学を経て、2016年より台湾企業に勤務。
ムカつくこともあるけれど、私、台湾が好きです。

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