こんにちは!たまごです。
今回はオフィスでのお留守番中に役に立つ、電話での名前の聞き取りについてまとめてみたいと思います!
台湾人のメジャーな名字の漢字の説明については、「相手の名字の確認★」へどうぞ!
会社に電話がかかってきた!
会社に電話がかかってきました!事務所にはあなた一人です!
取らないと商売になりませんので、取ります。電話を取った時の第一声は、
「〇〇您好」○○Nín hǎo
です。◯◯の部分に自分の勤め先の会社名を入れてくださいね!
相手の会社名の確認
相手の会社名の聞き方は、
「請問,貴公司名稱是?」
Qǐngwèn, guì gōngsī míngchēng shì?
で大丈夫です。貴公司貴司でもOK。もっとかしこまった感じの言い方だと
「請問,貴公司寶號是?」
Qǐngwèn, guì gōngsī bǎo hào shì?
のような言い方になります。寶號(bǎo hào)は、会社名などのお名前のことです。封筒の宛名などに、書き言葉で使われていることの方が多いですね。
口語で使うのは年齢的にちょっと上の人(40歳以上)のイメージで、若い台湾人の友達に言わせると「電話で寶號とか、オッサンくさいwww」という印象らしいです。ただ、もし外国人が使いこなしていたら「おっ!すごいぞ!」と思う、とも言っていました。もし機会があれば、どうぞ…!
次はお客様のターンです。
お客様「你好,這邊是□□公司的XX小姐(先生)」
Nǐ hǎo, zhè biān shì □□gōngsī de XX xiǎojiě(Xiānshēng)
(日本語:もしもし、こちらは□□(会社名)のXXです。)
こう言ってもらえた場合は、どこのどなたかわかりますが、中には、
お客様「你好,我是經銷商~♪」
(日本語:もしもし、私 代理店だけど〜♪)
みたいなノリでかけてくるお客様もいらっしゃいます(笑)
こういうお客さんは固定のお客さんで、かける相手先担当者も決まっているのでこういう話し方になっているのですが、お留守番で取った場合は途中でお名前をしっかりチェックしましょう^^;
相手の名字の確認★
声だけでどういう漢字のどの名字か判別するのは意外と難しいです。特に電話の音声が悪ければなおさらです。
そこで、台湾でのメジャーな名字の説明のされ方をまとめておきます。
台湾人(中国人もですが)の名字の漢字は、漢字の作りや部首の組み合わせなどで説明されることが多いです。
例えばよくあるのは「シュワン・ムー・リン」(雙木林,木が2つで林)という説明で、電話口でとてもよく使われる表現です。
陳 chén : 耳+東 “陳” ěr dōng “chén”
林 lín : 雙+木 林 shuāng mù lín
黃 huáng: 草+頭 黃 Cǎo tóu huáng
李 lǐ : 木+子 “李” mù zǐ “lǐ”
張 zhāng: 弓+長 “張” gōng cháng “zhāng”
王 wáng: 三+橫 “王” sān héng “Wáng”
許 xǔ: 言+午 “許” yán wǔ “xǔ”
徐 xú: 雙+人 “徐” shuāng rén “xú”
劉 liú: 文+刀 “劉” wén dāo “liú”
洪 Hóng: 水+共 “洪” shuǐ gòng hóng
呂 lǚ: 雙+口 “呂” shuāng kǒu “lǚ”
台湾では 口+口=李!?
ここでちょっと笑い話なのですが、以前勤めていた会社で台湾人の若い社員さん(二十代)が電話を取ったときのエピソード:台湾人同士でも聞き取り困難な例をご紹介します。
若い社員さん「您貴姓?」(お名前は?)
お客様「我姓Lǐ」(リーです)
社員さん「請問李小姐嗎?」(李さんでしょうか?)
お客様「不是李, 是”Lǐ“啊!」(李じゃないよ、“Lǐ”だよ!!)
社員さん「(李、以外の”Lǐ”…???)請問漢字怎麼寫呢?」(漢字はどう書くんですか?)
お客様「雙口”lǐ”啊!!(若干キレ気味)」
みなさん、何が起きているかお分かりでしょうか?!
そして、お客様の名字が一体どの漢字なのかも…。
実はお客様が話していたのは、台湾の中国語・國語の中でも、台灣國語という、台湾語なまりの國語だったんですね!
台灣國語の特徴は、一般的な中国語にはある“ü”(”ウ”の口の形で”イ”と発生するような感じの発音)の発音がないことです。
このため、カタカナで表現すると、台灣國語の場合
魚は”ユー”が”イー”に、
雨も”ユー”が”イー”に、
玉子は”ユーズ”から”イーズ”に、
そして呂はリューがリーになってしまうというわけです!
というわけで、お客様の名字は呂さんでした!
この若い社員さん、実は台湾語ペラペラなのですが、あまりの変化球に対応が遅れたようで、しばらく電話口で押し問答になったことを笑って話してくれました(笑)ネイティブの方でも、電話だとこういうハプニングが起こるんですね〜!
台湾ってやっぱりおもしろいです!!
どうしても名前が聞き取れない場合
さて、色々と練習しても、珍しい名字だったり発音が独特だったりして、どうしても名前を聞き取れないことはあります。そんなときは、もう中国語を諦めて英語名を聞いてしまうのも手です。たいていの台湾人には英語名があります!
ただし、なんと台湾茶、英語名も他の人とかぶってるケースが多いです。ですので、名前とセットで内線番号を必ず聞くことをおすすめします!
ご用件を聞く
通常の電話での会話に戻ります!
ご用件の聞き方はいろいろありますが、よく使われているのは
「請問哪裡找?」 or 「請問哪邊找?」
`Qǐngwèn nǎlǐ zhǎo?’ Or `qǐngwèn nǎ biān zhǎo?’
という不思議な表現です。
私もとてもよく使ってしまうのですが、これ、台湾特有の使い方らしいです。
しかも文法的に解明しようとすると、なんだか難しいです。ネットで見た感じだと、元々は「請問您在哪裡找?」だった、という説がいくつか見られました。直訳すると、「すみません、どこで探していますか?」になります。
実は意味的には「どちら様ですか?」になるのですが、あまりに決まり文句として使われているため、このフレーズに対していきなり
「請問〇〇小姐在嗎?」
という風に、要件や相手先窓口の人の名前を出してくるお客様も多いです。
たぶんもう、「請問哪裡找?」= May I help you?
みたいな認識のされ方なんだと思います。だからいろんな答えが返ってきてしまうんですね〜。
担当者がいない時
単純にちょっと席を外している場合;
「他不在位子上」Tā bùzài wèizi shàng
外出中の場合は
「他在外出,預計XX點會回來」Tā zài wàichū, yùjì XX diǎn huì huílái
(外出中でして、だいたいXX時に戻る予定です。)
会議中の場合は
「他在開會,預計XX點會回來」Tā zài kāihuì, yùjì XX diǎn huì huílái
(会議中で、XX時に戻る予定です。)
となります。
折り返すのか、また電話をもらえるのか
折り返して欲しい時は、
「請他回電話」Qǐng tā huí diànhuà
と言われます。
こちらから進んで、「林から折り返し電話させますね」という場合は、
「我要請林小姐(先生)回電」Wǒ yàoqǐng lín xiǎojiě (xiānshēng) huí diàn
(私から林に折り返すよう伝えます)
お客さんからまた電話をかけてくれる場合は
お客さん「我等一下再打給他」Wǒ děng yīxià zài dǎ gěi tā
(もう少し後にまたかけなおします)
などと言われます。
相手の内線番号は必ず確認
ところで、相手の電話番号を確認するのは当然なのですが、台湾…というか中華圏では、必ず内線番号も聞きます。というのも、中華圏では同じ名字の人が同じオフィス内にたくさんいるからです。「女性の王さんいらっしゃいますか?」と言っても、「えぇっと…どの王でしょうか〜??」ということになってしまうのです(^_^;)同姓同名もいたりします。ですので、名字+内線番号を聞いておけば、あとでかけるときすぐつながるor個人を特定できます!
逆に自分の名前を聞かれる場合、中国語で何と聞かれるか?
相手方に、自分の勤め先の名前を聞かれることもありますよね。
名前は何かと直接的に「你什麼名字?」と聞かれればわかりやすいですが、ビジネスの場面でこういう話し方をする人はほぼいないと思います。*「你叫什麼名字?」は、病院で薬を受け取ったりするときに、取り違い防止でよく聞かれるフレーズですね(笑)
よく使われるのは
「您貴姓?」Nín guìxìng?
お名前(名字)は?
です。これは師範大学のテキストの一番初めの方に出てくる練習文と同じですね。日常会話・おしゃべりなどで使うことは少ないですが、仕事場では普通に使います。
自分がお客さんの場合は、
「請問您的大名是?」Qǐngwèn nín de dàmíng shì?
あなたのお名前は?(お客様として丁寧に扱われているように感じます)という言い方をされることも多いです。
以前、「大名」の意味がわからなくて、何度も「は!?」と聞き返してしまったのですが、何度聞いても「您的大名」「您的大名」と、同じ答えが返って来たことがありました(^_^;)サービス業など、会社によって、必ずこういう聞き方をするようマニュアルで決まっているんだと思います。
答え方としては、基本的には名字を答えます。名字の答え方はシンプルに
「我姓○○」Wǒ xìng ○○
でOKですが、サービス業の方や営業職などは
「敝姓○○」Bì xìng ○○
と言ったりします。この方がかしこまった感じになりますね。
よく電話のオペレーターさんが下記のような言い回しをしていますね。▼
「您好,敝姓○○,很高興為您服務」
(「こんにちは、○○と申します。喜んでお手伝いいたします」、みたいな感じの意味です。)
まとめ
最後に、念を押したいと思います(^^)
・電話を取ったときは、相手のオフィスの電話番号だけでなく、内線番号も忘れずに聞く! 名字が聞き取れても必ず!
そして、中には、外国人の私たちに対して電話で失礼な態度を取る人も、多くはありませんが、います。でも、外国人が台湾のオフィスででこちらが一生懸命中国語で電話番していることは、リスペクトされるべきです。ですから失礼な人の電話を取ってしまっても、気にしないようにしましょう!
今日は、実際に台湾オフィスで繰り広げられている電話での会話についてお話しました。
中国大陸ともまたちょっとやり取りの仕方が違うんじゃないかな?と思います。
カジュアルなやり取りが多い台湾ですが、最低限の丁寧な言い回しをすることで、相手への印象はアップしますし、スムーズのやり取りすることができます。今日はここまでです。少しでもみなさんのお役に立てたならうれしいです!
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