中国語(台灣華語)学習/電話冒頭の会話例with天然台湾人夫の言い間違い

中国語学習
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こんにちは、たまごです。みなさんいかがお過ごしでしょうか?

さて、以前中国語がヘタな天然台湾人夫の言い間違いを一部ご紹介したのですが、まだまだあるのでまとめてみました。

よく、「たまごが中国語を話せるのは旦那さんのおかげだよね」、なんて言われますが、とっても心外です!!(笑)

うちの夫の中国語は適当すぎて、全然役に立ちません!!自分の名前の声調すら、私に教えられてはじめて知ったような人なんです。

この人に中国語習っちゃダメですが、反面教師にはできるということで、今日は夫の言い間違いと適当発言をいくつかご紹介したいと思います。みんなで間違い探しをして、中国語のおさらいをしてみましょう。(このブログは夫公認ですのでご安心ください)

“餅” 違い 

以前、ちょうど中秋節のあたりに親戚の家にあいさつに行ったことがありました。

出がけに、

夫:たまご急いで、おみやげも買っていかなきゃいけないんだから

というので何おみやげって?と聞くと

夫:應該要買蛋餅給親戚吃

(=親戚に蛋餅買ってって食べてもらわないと)

蛋餅…ですか?

もう午後ですし久々に親戚のおじさまにあいさつしに行くのに蛋餅…ですか??

台湾好きの方や台湾在住の方はよくご存知だと思うのですが、蛋餅(ダンビン)とは、台湾の定番ローカル朝ごはんの一つ、台湾風クレープのことです。

親戚へのおみやげが蛋餅って…そんなわけありませんよね。

もちろん正解は月餅(ムーンケーキ)です。

中秋節のときにみんなで食べますね。

ちなみに日本人から見ると、デザートとかクレープとかに餅ってつけるのが何となく変な感じがします。

中国語の”餅”の意味

教育百科によると、餅という字が使われるパターンは大きく二つ:

  • 生地を焼くか油で炒めた後円形に成形したもの
  • 餅のような形のもの:円形で平たいもの(干し柿、円盤、ファンデーションのコンパクト)

ということだそうです。日本人からすると干し柿って別に円形のイメージはないし、ファンデーションのコンパクトだって四角いものも多いですけどね!

焼き菓子のイラスト

ちなみに「〜餅」っていう単語はいっぱいあって、だいたいこんな感じ。

  • 蛋餅   = 台湾風クレープ(ローカル朝ごはん)
  • 月餅   = ムーンケーキ。中秋節のとき食べます。
  • 紅豆餅  = 今川焼。おやき。
  • 太陽餅  = 台中名物太陽餅。
  • 燒餅   = シャオビン、中国のパンのようなもの。
  • 蔥油餅  = ツォンヨウビン。ネギクレープ(でもクレープよりだいぶ厚い。お好み焼きの方が近いかな?違うなぁ)
  • 抓餅   = 蔥油餅 ツォンヨウビン。
  • 喜餅   = 結婚式のとき/あとに新婦がお客さんに配るクッキーなどの焼き菓子。
  • 鴛鴦餅  = 餡入りの中華風ケーキ。ちょっとタルトっぽいものも。パイナップルケーキ(鳳梨酥)の別名でもある。
  • 牛舌餅  = 宜蘭名産のサクサククッキー。形が牛の舌のよう。

うーん、見ているだけでお腹が空いてきますねー。みなさんが好きなものはありましたか?

こうしてみると、甘いものもしょっぱい物も、柔らかいものも固いものも、「丸い」っていう形状重視で「〜〜餅」になっちゃうのが、何だかおもしろい気がします。

何だってお”見”通し! 超天然台湾人夫

ある日暑い夏の日、夫が玄関から一歩外に出て「あぁっ」と声をだし目を閉じて一言:

夫:看得出來今天很熱…

なんかおかしいんです。みなさんお分かりですね!?

中国語って、「わかる」っていうときの表現に、「〜してわかる」っていう、どんな動作をしてわかったのかをくっつけることが多いじゃないですか。

出來を使う場合なら、たとえば…

看得出來 = 見てわかる

聽得出來=聞いてわかる

聞得出來 = 嗅いでわかる

パナソニックのエアコンは空気のキレイ度が一目で分かるらしいですが

(台湾のテレビで愛ちゃんと当時の夫のコウさんがしきりにCMしていました)

普通外に出ただけで温度が目に見えるわけありませんね。

正解:感覺得出來=(肌などで)感じて分かる


外国語を言い間違えちゃうんならわかるんですよ。私も毎日いろんなことを自信満々で言い間違えてますから。

それでも(一応)母国語である中国語を話せば話すほど、おのれの適当さ加減をさらすことになってしまうって何だかものすごく皮肉な感じがします。

もしこれが日本語だったら、”感じて”わかるのように動作の部分は言いません。もし外に出て暑かったら「あぁっ今日暑いねぇ」で終わりですから、うちの夫のバカがバレる機会が一つ減るわけですね。

(ところで、うちの夫は南部人なので、台湾語こそが母語だという考え方もあります。ただうちの夫の場合、100%台湾語での会話もできないんですよね………。今日もフワ〜〜ッと生きてます。)

次行きます。

電話冒頭の会話

部屋探しをしていたときのこと。

内見する部屋の外に到着して、大家さんに夫が電話をかけます。

夫:…啊…那個~~,那個~~,那個~~……,我們到了喔!嗯

日本語訳:…あ…あの〜〜、あの〜〜、あの〜〜、……、着いたよ!うんっ

待てい!!!

40歳近いオッサンの電話とは思えないテキトーさ!!!

さすがの電話クオリティに一瞬ひるみましたが、そのあとはもうみっちり説教しました。

最低限必要:你好/妳好,謝謝

私だったら最低限こうです。(※中国語レベル中級程度)(それでも夫よりだいぶマシ)

たまご:你好我是XX點約的○○小姐.我們已經到了,在樓下等你喔,謝謝

日本語訳:こんにちは、XX時にお約束した○○(苗字)です。到着しました、一階で待ってますね。よろしくお願いします。

台湾はカジュアルなので大家さんに「您好」までは使わなくても大丈夫だと思います。

こんにちは你好とよろしくお願いします/ありがとう謝謝は外国人がおそらく最初に覚える言葉ではないでしょうか…?日本人だったら、中国語の勉強してない人でも知ってますよね(^^;)とても大事です!

最低限必要:苗字(+タイトル)

まず電話をかけたら苗字を名乗るのが礼儀です。

你好の後に、最低限苗字を名乗りましょう。苗字に「Mr/Ms」に当たる「先生/小姐」をつけたほうが丁寧な印象にはなります。ただし、性別を言いたくない人は特に言う必要はありません。


こんにちは、苗字、よろしくお願いします・・・上で中国語だの日本語だのいろいろ書きましたが、もうこれは言葉の勉強とかじゃなくて、礼儀とかお行儀の問題ですよね。

うちの夫にはこれまでの人生の30何年間、誰も電話のかけ方を教えてくれなかったのでしょうか!?「これからビシビシ指導していかなければ」と、身がいっそう引き締まりました。

それにしてもなぜネイティブに対して中国語中級程度の外国人妻が中国語の指導をしなければならないのか…やり場のない思い。

天然台湾人夫の失われた一年 in 2019

ネズミと獅子舞のイラスト
▲2020年はねずみ年!

2019年年末、台湾のイケアに夫と遊びに行ったら、イケアの装飾が台湾の旧正月仕様になっていたんです。

こういう風に外資もローカルの文化に合わせて物を売るって現地に溶け込んでていいなぁって思います。

ところでそのときふと思ったのが、自分が中国語で「ねずみ年」と何と呼ぶか知らないということ…。

私は中国語学校は1ヶ月半しか行っていないので、ちゃんと体系的に、順序立てて中国語を学んでいないんです。

仕事で使う、呪文みたいな食品原料の名前は言えるけど、3歳の子どもでも知ってる単語を知らなかったりします。

一応中国語が母語の夫に「来年はねずみ年だね。ねずみ年って中国語でなんていうの?」と聞いてみたところ…

夫:来年(2020年)はたぶん猪年でしょ、今年がたぶん戌年だから、来年は猪で“豬年”…

なんかおかしいですよね。

世界中の多くのアジア人は知っています。2020年はねずみ年だと言うことを…。

うちの夫、2019年まるまる一年、一体どう過ごしてきたのでしょうか。とてもボンヤリとした世界に生きている夫です。私と一緒に暮らし始めて割とすぐに2019年を迎えたので、この一年私と一緒に過ごせて楽しくて仕方なくて、あっという間に過ぎてしまったのでしょうか。そう思うことにしましょう。

正解は鼠年(Shǔ nián)でした。

吉祥話をこっそり予習

ところで私の勤め先では旧正月明けの仕事始めの日に、部門会議を開くのですが、社長が見回りに来たときに、当てられた人はみんなに新年の挨拶をします。台湾(というか中華圏の)の文化で、その挨拶の中にその年の干支にちなんだおめでたい言葉、“吉祥話”を含めることになっています。

私はなぜか毎年のように当てられてしまうんです。外国人だからイジリやすいのかな…。ということで、少なくとも仕事始めの日の朝に、こっそりググります(笑)

今年シンプルな意味で、発音もしやすそうだったのはこんな感じでした。▼

・鼠年大吉 = ねずみ年おめでとう

・鼠鼠如意 = (事事如意の音にかけて)すべての願いがかないますように

・錢鼠來,發大財 = ねずみ来い、大繁盛

(錢とはお金のことで、”錢鼠”:”お金ねずみ”と書いてジャコウネズミの意味になるそうです。ねずみ年にお金がどんどん入ってきて大繁盛!というイメージでしょうか?)

こうして万能の妻・たまごの語彙も増えて、夫よりももっと中国語が上手になっていきます。

今日はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!(^^)

また覚えやすそうなフレーズなどあったら上げていきたいと思います!それでは!

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こばやし・たまご。台湾新北市在住。東京でのサラリーマン生活、オーストラリア留学を経て、2016年より台湾企業に勤務。
ムカつくこともあるけれど、私、台湾が好きです。

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