※これは以前書いた別のブログ記事の加筆修正版です。※
こんにちは!たまごです!
今日は、日本で婚姻届を出したあとのことについてお話します!
先に日本で婚姻届を出す場合、日本での婚姻成立後、すぐに戸籍謄本を取得します。
そして本来ならば、その戸籍謄本が、「本当に日本で正式な文書として認められている」ことを、台北駐日経済文化代表処という、日本にある台湾政府機関で、「公証」してもらわなければなりません。
しかしそこで私たちは大失敗をしてしまうのです。
ざっくりまとめると、誤って公証をせずに単に日本の戸籍謄本だけを台湾に持ち帰って来てしまったが、ミラクルで台湾にいながら在日台湾政府機関の公証がもらえた、という体験談です。
いきさつ
私は本籍地が岩手県盛岡市なので、そこで婚姻届を提出するのが一番スムーズです。この場合本来であれば、
盛岡市で婚姻届を提出
→新しい戸籍謄本をもらう
→日本にある台北経済文化処ヘ行って公証
という流れになります。
結婚手続きをする直前は、ちょうど私の仕事が忙しい時期にあたっていました。
ふだんからミスが多い夫なので、通常であれば手続き関係は夫には任せず全て自分で確認するのですが、今回は出張や会議で忙しい私に代わって、公証の手続き方法については夫が確認してくれることになりました。
夫は何度も移民局と高雄市の役所に電話し、最終的に
「公証は台湾で、台北にある機関でできるって」と言うのです。(←注意!!この情報は正しくありません!!)
「本当に?本当に?」と何度も夫に聞きましたが、「絶対に合っている」というので、「いつも疑ってばかりいて悪いな」、という気持ちもあり、「台湾のルールもよく変わるし、これが最新の情報なのね」夫の言うことを鵜呑みにしてしまったのです…。
今思うと、気持ちにほとんど余裕がなかったんだと思います。甘かったと反省しています…。
そもそもなんで公証が必要なの?
そもそも、この公証が必要な意味をちゃんとわかっていれば、こんなミスは起こらなかったと思います。
公証にもいろんなタイプがあって、公証人役場とか、独立した第三者にお願いすることもあります。でも、国際結婚に関わる文書は、その文書が発行された国に駐在している台湾政府機関じゃないと、できないっていうことなんですね。
この戸籍謄本への公証が必要な理由は、台湾の戸籍事務所にとっては外国(日本)の自治体が発行した戸籍謄本だけでは信頼度が足りないから、日本に駐在している台湾政府機関の台北経済文化処の証明が必要だからなんですね。
雑な言い方をすると、日本の自治体が出した文書だけでは信用しないけど、日本にあって日本の事情にも詳しい台湾政府機関のお墨付きがある文書なら、認めるっていうことですね。
「そんなの知ってるよ」っていう方も多いかと思います…すみません…。
一体どうやって解決したか
さて、盛岡市役所で婚姻届を提出し、新しい戸籍謄本を受け取って、東京には行かずに、そのまま岩手県の花巻空港から直行便で台湾に戻って来てしまったバカな私たち。
台湾に戻ってきて数日後、仕事中に夫から電話が。
「戸籍謄本の公証は日本にある台北経済文化代表処でしかできないって」
どうして何度も役所に電話で確認していた夫が間違えてしまったのか不思議ですが、今思うと、公証を担当している機関名が「”台北”駐日経済文化代表処」なので台北にある機関だと勘違いしてしまったのかもしれません。(でも”駐日”って書いてあるんですけど…。)
その時は有給も帰省で全て使い切っていたため
当時入社2年目、有給は1年に7日程でした。
(今は法律が変わり、2年目の社員の有給は10日程です)
台湾の有給は日本よりもずっと少ないです(^_^;))
「じゃあ弾丸で東京に行ってこなきゃ…。でも一体いつ休めばいいのか…。それか委任状を書いて東京の友達に代理で行ってもらうとか?」
と言いかけたところで夫が
「でもさっき東京の台北駐日経済文化代表処に電話したら、行かなくてもいいって言ってくれた」
と言うのです。
その後夫から詳細を聞きましたが、もう夫を手放しで信じるのは怖いので、自分からも台北経済文化代表処に電話して確認してみました。すると、日数は一切約束できないけれど、やはり今回は特別に行かなくても対応してくれるとのことでした。
まさにミラクルでした。
電話で係員のかたに「さっき旦那さんからも連絡あったのに、どうして奥さんがもう一度電話しているんですか?」と聞かれ「夫の確認内容には間違いが多いので私が確認しないとダメなんです!!」と言ったら「なるほど」とスッと納得してくれました。台湾人夫あるあるなんでしょうか…。
やっぱりうちの夫の理解にはいくつか間違いやモレがあって、やっぱり私が全部一人で確認しないとダメなんだ…と思い知らされました。
ここから先は、同機関の通常の業務には含まれないと思いますので、その後の具体的な方法を書くのは控えますが、みなさん大体想像がつくかと思います…。
大まかには、便箋に事情と要望などの説明を「台湾人(私ではなく夫)名義」で書き、公証してほしい日本の戸籍謄本を同封します。公証の料金とEMSの料金を日本円で送ります。当時で公証手数料1600円+EMS料金1400円で、3000円でした。
注)少額ですが、詐欺には十分注意してください!!
公証の申請から公証済みの戸籍謄本が届くまでヒヤヒヤものでしたが、実際には申請から約10日程で受け取ることができ、無事台湾でも結婚手続きをすることができました。
まとめ
今回の台北経済文化処の対応は、日本の政府機関では絶対にありえない対応だと思います。
なぜここまでしてくれたのか?夫が電話したときの様子をかわいそうに感じて、職員の方がその方の裁量で対応してくれたのかもしれません。あるいは、実は台湾の政府機関が夫に電話で答えた内容が不正確で、そのことを配慮してくれたとか…?(←あるかもしれません!)
ネット上で同機関の悪評をたくさん見かけます。でも私たちにとっては良い印象しかありません。口調はものすごくクールだったけれど、神対応をしてくれた○小姐、感謝しています。
それでも、無事公証された戸籍謄本が手元に届くまでは、ちゃんと届く保証は何もないのでずっとハラハラしていました。もしかしたら「わざわざ岩手から東京に行かずに手続きできたんだから、ラッキーだったじゃない」と思われる方もいるかもしれませんが、あのときの心配とは比較になりません。
公証の部分をわざとスキップすることは絶対におすすめしませんが、もし万が一大事な手続きを間違えてしまった場合、何か方法を提案してくれる可能性はあるかもしれません。手続きに関してなにか困ったことがあれば、ダメ元で一度電話で相談してみてもいいのでは、と思います。
台湾の政府機関なので、相談する時は、新郎新婦のうち、台湾人の方から、あるいは台湾人の方と一緒に連絡した方がいいと思います。
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