こんにちは、たまごです。
台湾人と日本人は文化的に近いところもありますが、時々
「えっそこ入っていいの?」
「なんでそこにコレを置くの!?」
といった、人やものの範囲や、「何をどこまでキレイにするか?」などの線引の違いを感じることがあります。
今日はそうした、台湾と日本の内と外の違いや、キレイ・汚いの線引の違いを感じたエピソードについてお話ししたいと思います。
本当はもっとたくさんあると思うのですが、ネタがたくさん集まるのを待っていたら何ヶ月も経ってしまったので、ここで一度まとめておきたいと思います (^_^;)
外食・中食・內用・外帶?
日本人と台湾人とでは家と外の感覚が違うと思います。言葉の使い方の違いでも日本だとレストランなどで食事をすることを「外食」と言い、家で食べることを「おうちごはん」、外で買ってきたものを家で食べることを「中食」と言ったりしますね。でも、例えば台湾ではレストランの中で食べる事は「內用」レストランの外に持ち帰ることを 「外帶」 と言ったりします。ですからこの文字だけを見ると、日本語と中国語とではなんだか逆のことを言ってるように見えます。
台湾は外食産業が発達しているので、外で食べることは別に特別なことではありません。だからわざわざ「外食」なんて言う必要がないのかもしれません。
外壁はあくまで外側!汚いままでOKな台湾人
日本人の友人が台湾で住んでいるマンションの管理組合に参加した時のこと。マンションの外側の壁面が、排気ガスなどでとても汚れているので、友人はその壁面をみんなのお金で綺麗にクリーニングしようと提案したそうです。
ところがその日本人の友人以外の台湾人は全員反対しました。管理組合の皆さんは、マンションの中をきれいにすることにお金をかけることには同意しても、外側、つまり自分が生活している上でメリットを享受できない部分については一銭もお金を出したくないという考えなんだそうです。
日本人的には毎日家に帰ってきた時に自分が住んでいるマンションの外観がとても汚かったらなんだか気分が下がりますが、台湾人はそういうことはないんだそうです。
今 私と夫が住んでいるのは賃貸です。賃貸の内見に行くたびにいつも外観を目にした時に、とても古くて汚いな〜、と思うのですが、実際に対象となっている部屋に入ってみると びっくり!! 中は新築のようにピカピカなことも結構多いです! 外が排気ガスで灰色に黒ずんでいても、中がキレイというのは、台湾あるあるですね! 外見をカッコつけるよりも自分が使う部分・実を取る、というのは、いかにも台湾人らしいかもしれません。
テーブルとお椀の、キレイゾーンと汚いゾーン
食事の時にいつも思うのが 台湾人にとって汚くしていい場所・範囲と、日本人にとって汚くしていい場所・範囲が違うことです。
例えば小吃店だと、台湾人の皆さんはテーブルの上に骨や魚の皮をそのまま置いたりしていますが、台湾に初めて来た日本人からしたらとても汚いことをしているように感じます。日本人とってはテーブルの上もきれいに保たなければならない範囲の中に入っているのです。でも台湾人からしたらテーブルの上には生ゴミをそのまま置いていいという線引になっています。
この線引の違いは、テーブルだけではなくてお碗にも言えることだと思います。日本人は味噌汁などを飲む時にお椀にそのまま口をつけますが、台湾人は必ずスプーンやレンゲなどを使って 飲みます。日本人が口をつけているお椀の外側の部分は、台湾人にとっては汚い部分なのです。お椀の外側には店員の皆さんもベタベタ手をつけます。 (もちろん小吃店のラオバンの中にはお椀の中に突っ込んでいる小汚い系のところもありますが(笑) )台湾では一般的には、お椀の外側は汚く、中身が入っている内側は清潔な部分と捉えられているようです。
それでも日本人の私にとっては、日本食を食べている時は味噌汁のお椀に直接口をつけたい時もあるので、お椀の外側をアルコール消毒をしてから、口をつけてそのまま飲んでいます。
おわりに
以上、日本人と台湾人の、内と外、キレイと汚いの線引の違いを感じたエピソードでした。
他にも線の引き方についての日本と台湾の違いはたくさんあると思います。
例えば、台湾人のパーソナルスペースが日本人よりだいぶ小さいように感じます。台湾人のほうが人と人との距離が近いんですよね!
以前、とある日本人のおじさんが、冗談で台湾人のおじさんの局部に向かって手を伸ばしたのに、その台湾人のおじさんは微動だにせず談笑を続けた、というシーンに出くわしたことがあります(笑) 日本人のおじさんは「すごいな!普通よけるだろ!?」と言っていました。(というか最初から日本人のおじさんがそんなイタズラしなきゃいいんですけどね(^_^;))
ということで、他にも気が付いたことがあれば、随時充実させていきたいと思います。今日もお付き合いいただきありがとうございました!
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