台湾人のみんな、朝の通勤電車で何してる?日本とどう違う?共働き・学歴/資格社会

台湾カルチャーショック
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こんにちは、たまごです。今日は、台湾のみなさんが電車・・・主に朝の通勤のMRTなどで何をしているのかお話したいと思います!あまり日本で見かけることのない光景が、けっこうあります。

本気の勉強

朝の電車でよく見かけるのが、本気の勉強をしている人たちです!私がここで「本気の」、と言っているのは、テキストを読んでいるなどというのではなくて、問題集を鉛筆を持って解いているとか、ノートにガリガリ書き込んでいるとか、そういう状態を指しています。そういう作業って学校とか家のように机がないとやりにくいと思うのですが、台湾の学生さん・社会人と見られる方々は、けっこうMRTの中でも関係なくお勉強を進めているんです。課題が多すぎて、家でやりきれなかった分を電車内で必死に間に合わせているのかもしれません…。朝の電車って人も多いし、そんなに落ち着ける環境ではないので、その集中力はすごいなぁ…と感心します。

台湾は学歴社会のようなところがあり、教育熱心な家庭や、一度学部卒で就職したあとに退職して、大学院に入る人もけっこう多いです。社会人になってしばらくしてから、安定&高収入を求めて公務員試験を受ける人も。学歴社会というか、試験・資格社会と言ったほうがいいのかもしれません。(ポジションなどにもよりますが、台湾の公務員は日本と比べると、給与などの待遇面で、民間よりずっと優遇されている印象があります。私は台湾の公務員のことを「貴族」と呼んでいます。)

お経を読んでいる人

手首につけた数珠を一粒ずつさすりながらお経を念じている人を時々見かけます。どんなところでも集中できちゃう台湾人は、スゴイです…! お経を念じた方が心が落ち着いて集中できるのかな!?

まだ遭遇したことはないけど、私が知らないだけで、実は電車でバイブルを読んでる人もいるのかも。

朝の電車で理財(ファイナンスマネジメント)のアプリを開いて株価をチェックしているお兄様お姉様もけっこういます。

台湾では、株や金融全般に詳しくない人でも株をやっている人が本当に多いです。私の身近な人だと、夫(台湾人)の親戚で成人している人はほとんど全員が株を買っています。(個々人の投資額の大きさに差はありますが。)

投資が身近なので、株の投資の勧誘電話もしょっちゅうかかってきます。先方が「トウズ…」と言ってきたらそれは「投資」の勧誘と思っていただいてほぼ間違いないと思います。台湾では投資関連の詐欺事件もとっても多いので、注意しましょうね!

子連れのお父さん

台湾は夫婦共働きがほとんどで、子どもを保育園などにあずけている家庭も多いですが、お父さんが、朝子どもを保育園や幼稚園に送り届けている家庭も多いようです。朝の電車でまだ小学校に上がる前くらいの子どもの手を引いて/抱っこしてMRTに乗っている男性を、本当によく見かけます。

そして、こういう家庭は、夕方の子どものお迎えはお母さんが担当しているところが多いです。子どものいる同僚に聞いたところ、男性の方が残業で帰りが遅くなる人が多く、かつ夫婦で子どもの世話を分担しようということで、朝がお父さん、夕方がお母さん担当となっているということだそうです。ということで、お母さんは定時になると必死になって帰っていきます。遅れると保育園に迷惑がかかってしまうので…。

もちろん家庭によって役割分担は様々です。例えば以前の私の勤め先では、私の上司は夫婦揃って残業のある管理職だったため、日替わりでお互いの時間を調整して、お子さんを迎えに行ったり、夕食を買いに行ったりと、分担していました。少なくとも、子どもや家のことを女性に押し付けるということは、日本よりは少ないように感じます。

ちなみに送り迎えをキッチリ行うのは、台湾では子どもが誘拐されて、そのまま帰ってこないことがあるからだそうです。公園などでも目を離したスキにどこかに連れて行かれてしまうとか。(台湾人の友人談)

長輩圖(ざんべいとぅ)を送っている

ご年配の方々(70歳以上と見られる)は、みなさんの健康や安全を願うメッセージ付の、蓮の花の写真やイラストなどをLINEでお互いに送ったり、シェアすることが多いです。こういうメッセージ付の写真は「長輩圖」(ざんべいとぅ)と呼ばれ、電車の中でも、長輩圖をジッと見つめていたり、送ったりしている人を見かけます。

ところで長輩圖にも色々な種類があって、土木関連の職場のラインではなぜか女性のヌード写真(裸女照)が、「早安」(おはよう)などのメッセージ付きで毎朝のように何枚も送られてくるらしいです。(元気が出るという理由らしいです。)

土木関係と比べるとずっと少なくなりますが、商社でもたまにそういう取引先がいるという話を聞いたことがあります。とある商社の営業さんには、取引先から毎朝5時頃そういう写真+メッセージが送られてくるそうです。その営業さんと仲良くなりたいのか何なのか、よくわかりません。(奇妙!) その営業職は「もうやめてほしい…でもお客さんだから…」と言っていました。お年寄りの朝は早いですね…。

動画を見ている

You Tubeなどの動画や、連続ドラマや映画を観ている人も多いです。

ドラマを見ていて、集中しすぎて電車を乗り過ごしたりしないのかなぁ?と思うのですが、友達からもそういう話はほとんど聞いたことがありません。なんか台湾ってそういう器用な人が多い気がするのは私だけでしょうか?内職的なこともうまいような印象があります(笑)(会議中に、その会議とは全く関係ない資料を仕上げちゃうとか)

おわりに

以上、台湾ならではと思われる、みんなが朝の電車の中でしていることでした。

私が東京で社会人デビューしたのは2007年で、その頃電車ですることといえばとにかく新聞を読むことでした。当時はまだネットニュースがそこまでメジャーではなかったので、朝の電車で紙媒体の日経新聞を、広げすぎずにどれだけ上手に読むか、ということをやっているサラリーマンで溢れていました。(私もその日経新聞を広げている人のうちの一人でした(^_^;))

その時とはもうすでに年代が違っているということもありますが、台湾の朝の電車で新聞を広げている人は見たことがありません。


それから、日本の朝の電車と台湾の朝の電車とでは、乗客のバラエティがちょっと違うと思います。朝一番(8時出勤とか9時出勤)で働いてる層が老若男女と、幅広いから、電車での過ごし方もバラエティに富んだものになっているのではないでしょうか?


その一方で、日本(というか東京)っぽくなって来ているかも…と思うこともあります。というのも、私が台北・新北で働くようになって5年くらいになりますが、5年前よりも乗り換えで走る人が増えた気がするんです。前は、みんなもうちょっとのんびりしていた気が…。台湾も、睡眠を助ける系の健康食品が定番化したりしていますし、少しずつ日本のようなストレス社会になって来ている面もあるのかもしれません。

今回はここまでです。今日もお付き合いいただき、ありがとうございました!

コメント

こばやし・たまご。台湾新北市在住。東京でのサラリーマン生活、オーストラリア留学を経て、2016年より台湾企業に勤務。
ムカつくこともあるけれど、私、台湾が好きです。

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