台湾のご老人が寺々をハシゴする理由/鎮安廟&港天宮@花蓮

旅行(台湾)
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こんにちは!たまごです。

去年も書いたのですが、台湾のご老人は旧正月のとき一日に何度も、しかも連日、お寺に行って拝む、ということをします!

私の夫は台湾人で、本家が花蓮なのですが、今年はいつもより花蓮での滞在期間が長かったので、お寺も普段より多く回りました。

その中から今日は2ヶ所――かわいい虎爺(フーイエ)が祭られているところと、規模が大きいところ――ご紹介したいと思います。ご興味のある方は、ぜひお出かけください。

また、なぜ台湾人のご老人はあんなにたくさん拜拜するのか?について、聞いてみた結果もちょっとだけご紹介します。

鎮安廟で虎爺と出会う

花蓮の、市の中心部からそんなに遠くなく、元気な方なら電車の駅から商店街などを散策しながら歩いてでも行けると思います。(駅から歩くと30分くらい、バスで15〜20分くらい)

大きさとしては小さいお寺です。地元のみなさんから親しまれているお寺で、働いている方々もとてもリラックスした感じで、私たちがお参りしたときは外のテーブルで何人かでお茶を飲みながらまったりおしゃべりしていました。

ものすごくざっくり言うと、台湾のお寺は基本的に、真ん中→向かって右側の神様→向かって左側の神様、という順で拝みます。このお寺も基本的には同じなのですが、ちょっと違うところは、最後に中央前方の足元にいる虎型の神様、虎爺(お虎様/フーイエ)を拝むところです。台湾のお寺の中には、この虎爺を祭っているところがあります。

こちらの虎爺が変わっているところは、なんと三体いることです!

真ん中に一番大きな虎爺、左右に小さな虎爺がいます。お供え物のフルーツから見てお分かりの通り、サイズが小さくてかわいいです。

お供え物が多すぎて台が足りず、プラスチックの台が両脇に置かれていますね。

◆花蓮鎮安廟

花蓮縣花蓮市中華路249號

花蓮駅から向かっていくと中華路から看板が見えるので、そこを左に入っていくと、左手にお寺が出現します。

アクセスはバスの場合は1131か、1129、1132、1139のバスで花蓮文化創業園區で下車し、その後徒歩5分くらい。ただし本数が少ないのでタクシーか、花蓮駅から町を散策しながら歩きでの移動をオススメします。

港天宮―大きい!宿泊する信者も

こちらはひたすら大きいお寺で、中には食堂や僧侶の宿泊する場所もあるそうです。

私たちが行ったときは、観光バスが何台も来ていました。信者の方々が巡礼ツアーのような形でやってきて、拝んだ後そのままここに宿泊するんだそうです。一般的なホテルよりも安いということもあって、たくさんの方が参拝+宿泊していかれるそうです。

表の左右に龍をもした階段があります。

このお寺は三階まで拝むのですが、私は、全部お祈りが終わったあとに、お寺に向かって左上からこの龍の階段で降りてきました。

他にも右から上がっていく人もいましたが、右から下りていく人・左から上がっていく人は見かけませんでした。

◆港天宮

花蓮縣花蓮市中山路1段500巷15號

電話: +886(0)3-8560031

タクシー移動をオススメします。花蓮駅からは歩いて30分くらいの距離なので、徒歩でも無理ではないとは思いますが、道中には特に観光スポットもないので、とても長く感じると思います。

◆このお寺の内部のお祈りの順番(スクロールしてください。現地にも案内あり)

https://www.50015.com.tw/%e8%aa%8d%e8%ad%98%e5%a5%89%e7%a5%80%e7%a5%9e%e7%a5%87/

台湾のご老人がお寺をハシゴする理由

台湾のご老人は、旧正月のときにこれでもかというくらい、連日たくさんのお寺に行って拜拜(お祈り)します。寄付もけっこうしています。

信仰に鈍感な日本人の私の感覚から言うと、一日め一年のはじめに一か所の神社に行けばそれで十分ですし、私の父母も同じような考え方です。むしろうちの家族は行かなきゃ行かないで気にしないくらい …。

台湾のご老人がそんなにたくさんお寺に行きたがるのは一体なのか?最近周りにいる台湾人の方々に聞いてみたところ、主な理由には次のようなものがあるようです。

1. 去年たくさんの方から受けたご恩を、神様に代表してもらって感謝している

人脈が広い方ほど、一人ひとり直接会ってお礼を言うのが大変になるので、その代わりにお寺の神様に感謝を伝えているんだそうです。

人から恩を受けたことを神に感謝している、というのが、ちょっとだけキリスト教と似ているなぁと感じました。私だったら人から受けた恩は人に返そうとするので…。

2.今年も自分や家族や友人・取引先にいいことがあるよう祈っている

これは日本でも同じでしょうか。

ただ、台湾は自分で商売をしている人も多いし、取引先が多ければ多いほどたくさん拝みたくなる、ということのようです。

3.自分自身亡くなるその日まで、平穏に過ごせるよう祈っている

うちの親戚のご老人はだいたい70代〜80代なのですが、既に自分が亡くなる日が近づいていると感じていて、それまであまり苦しい思いをしなくて済むよう願っているということでした。

おわりに

今回は、花蓮の特徴のあるお寺を2ヶ所と、台湾人のご老人が旧正月に何ヵ所もお寺のお参りをする理由の例をご紹介しました。上では特にコメントしませんでしたが、お寺は中の装飾もとても細かくてきれいなので、お近くにお寄りの際はご興味のある方はぜひ直にご覧ください。

それではまた!

コメント

こばやし・たまご。台湾新北市在住。東京でのサラリーマン生活、オーストラリア留学を経て、2016年より台湾企業に勤務。
ムカつくこともあるけれど、私、台湾が好きです。

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