こんにちは、たまごです。今日は、台湾にある日系の会社で働いているときに出会った、社内で使われている謎の「中国語」のお話をしたいと思います。
それは、社外では使われることのない、「日系企業独特の日本式中国語」です。主には日本人駐在員が持ち込んだ、いわば「逆輸入中国語」です。主なものをまとめてみましたので、一緒に見ていきましょう!
在庫
一般的な中国語では、在庫のことは「庫存 Kùcún」と言いますよね。中国語を話す日本人駐在員が「在庫」という漢字をそのまま中国語読みして「Zàikù」と言っていることがあるので驚きました。
もっと驚いたのは、在庫管理の台湾人担当者も「Zàikù」という単語を使って駐在員と会話をしていることです。駐在さんのいないところではおそらく使う機会のない単語ですが、あまり深く考えずに、駐在さんに合わせて・柔軟に、言葉を使っているんじゃないかと思います。台湾人社員さんの優しさや対応力を感じる一幕です。一番大事なのは話が通じることですからね!
◆一般的な中国語:「庫存」Kùcún
採用
人材の採用について日本人が「採用」という漢字をそのまま中国語読みして「Cǎiyòng」と言っているのを耳にします。これは日本語のわかる台湾人でないと、すぐに意味を理解するのは難しいようです。
◆一般的な中国語: 「錄用」Lùyòng など。
研修
社員研修などの「研修」が、同じくそのまま/Yánxiū/と中国語読みされています。これも社内用語的にいろいろな台湾人社員さんたちも使っている言葉です。でも一歩会社の外に出たらなかなか通じにくい日式中文です。
◆一般的に中国語では: 教育訓練/Jiàoyù xùnliàn/ など。
ちなみにセミナーは「研討會」/Yántǎo huì/ など。
商品
これは中国語でも使われる単語なので、これまで出てきた日式中文の例と比べるとそこまで違和感はありません。ただ台湾では商品のことは「產品」と呼ばれることのほうが圧倒的に多いと思います。
◆一般的な中国語: 「產品」/ Chǎnpǐn/
稟議書
稟議書・・・これは日系企業で総務経理・人事などの管理系の部門で働いたことのある台湾人など、限られた人になら通じます。
それ以外の台湾人にいきなり「稟議書 BǐngyìShū」などと言っても、通じる確率はほぼゼロです。
◆一般的には: 「簽呈」/Qiān chéng/
おわりに
以上、在台湾の日系企業で出会った「日式中文」をいくつかご紹介しました。
せっかく中国語が話せても、うっかり「日式中文」の単語を使ってしまうと、話が通じなくなることがあります。
この在台日系企業では、日式中文は社内用語のような使われ方をしていました。社内用語に慣れるのも良いことではありますが、商談など、外社外の人と話しているときに使ってしまわないよう、よく気をつけたいと思いました。
在台日系企業で働いている方で、似たような経験をされた方はいらっしゃいますか?もしよろしければ下のコメント欄にメッセージをお願いします。
今回はここまでです。今日もお付き合いいただきありがとうございました!
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