古い映画好きにオススメ~國家電影及視聽文化中心~ゴジラ(1954)鑑賞

台湾生活
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こんにちは、たまごです。

先日、新北市 新莊にある國家電影及視聽文化中心に行ってきて、思った以上に楽しかったので、ここで体験をシェアしたいと思います。

古い映画を保存・修正をしている、台湾の行政法人で、時々古い映画の上映も行っています。国際フィルムアーカイブ連盟(FIAF)に加盟しているんだそうです。2008年からデジタル修復事業を始めていて、2022年までに661のフィルムがスキャンされ、共同修復・自身での修復で95部の修復を行なってきたそう。フィルムの保管数は約2万、視聴覚関連の文物は約40万点に及ぶとのことです。

中に映画館もあって、上映されるのは中国語の映画が多いですが、たまにそれ以外(日本語など)の映画が上映されることもあります。

1階 特別展示

こちらは、特別展示室という部屋で展示が行われているわけではなく、1階全体に展示がされていました。2023年11月13日から12月31日まではゴジラ展が開催されていて、ゴジラのフィギュアがいくつも展示されていたり、1階にあるカフェでゴジラのスペシャルメニューが出されていたりしました。

一番の目玉?は、2メートルのゴジラ像でしたが、こちらは想像以上に小さく感じました(笑)

1階だけでなく、2階にもゴジラのフィギュアが展示されていました。

▼2階展示エリアのゴジラ対キングコングの展示。

2階 常設展示室

展示室の入口がちょっとわかりにくいのですが、1階中央の階段を上がって左側に大きくまわり、上映室を右手にさらに進んで再度左に回ったところになります。言い方を変えると、階段を上がって右手に進むと、展示の一番最後のエリア…映像鑑賞エリアになります。順路とは逆方向から入っても多分問題はないんじゃないかと思います。

台湾のメディア(テレビ・映画など)の歴史とともに、写真や当時使用されていた品物が展示されています。写真は、映像作品以外は撮影OKとのことでした!

▼こちらは、「女侠」という映画の撮影に使用されたという人形です。いろんな動きをこれで表現したのでしょうね。ちょっとお化けっぽくて怖いです。

2階 映画館

2階には映画館があって、古い映画などを上映しています。今のところ毎週木曜日から日曜日にかけていくつも上映しているようです。2023年11月から12月にかけてゴジラ特集を組んでいます。

私はここでゴジラの第一作(1954年の作品)を大スクリーンで観てきました! 自分の親が子どもだった頃の映画…。俳優さんでわかるのは志村喬さん、宝田明さん、菅井きんさんくらいです。

実はゴジラシリーズそのものをちゃんと観るのが初めてだったのですが、単純な怪獣アクション映画じゃなくて、国際/政治問題、科学者の葛藤、昔の東京の様子なども描かれていておもしろかったです。

お客さんの層は、親子連れ、カップル(ゴジラTシャツペアルック)、オタクっぽい感じの人…と様々。

今からだと12月16日から12月31日にかけて「ゴジラ対キングギドラ」「ゴジラ対メカゴジラ」「ゴジラ対ヘドラ」「シン・ゴジラ」、「ゴジラ対キングコング」が上映されるようです!詳しくはホームページをご確認ください。

TFAI-國家電影及視聽文化中心 Taiwan Film and Audiovisual Institute

チケットは國家電影及視聽文化中心の窓口のほか、ホームページや、OPENTIXのホームページ(orアプリ)から購入できます。ゴジラの他にも古い映画の上映をしているようです。ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。

▼OPENTIX

國家電影及視聽文化中心 — OPENTIX兩廳院文化生活
「國家電影及視聽文化中心」是我國唯一典藏影視聽資產專責行政法人機構,以強化影視聽資產典藏研究修復推廣、實現資產公共化任務為宗旨。為「國際電影資料館聯盟」(FIAF)正式會員,前身為財團法人「國家電影中心」及「國家電影資料館」。 在十餘座片庫...

2階のトイレがクール(LGBT対応)

中の展示とは関係ないことなのですが、2階のトイレが変わっていておもしろいと思ったのでご紹介したいと思います。

男女兼用のトイレで、入り口は男女ともに同じなのですが、中で「男性用の小便器も全部、座式トイレと一緒に個室の中に入っている」エリアと、「座式トイレのみ」のエリアに分かれていました。手洗い場は共通で一か所です。これならば性自認に関わらず、LGBTQでも「男性」でも「女性」でも気兼ねなく使えるんじゃないかと思いました。

よく日本のニュースで、女性が共用トイレで怖い思いをするということを目にしますが、少なくともこの施設ではトイレ内もとても明るくて、怖い感じは全然しませんでした。

ちなみに、1階のトイレは男・女に分かれていたので、気になる方はそちらを使うとよいと思います。

おわりに

以上、國家電影及視聽文化中心に初めて行ってみた感想レポートでした。

立地は、台北市内からはアクセスしにくい場所ではあるのですが、普通の映画館では観られない特別な映画に出会える場所だと思います。古い映画好きの方、台湾の映像の修正・保存にご興味のある方は、ぜひホームページの上映予定などをチェックしてみていただきたいと思います。ではまた!

アクセス

所在地:新北市新莊區文藝路2號

    桃園空港MRT「新莊副都心」駅 2番出口より徒歩6分

    バス・・・「國家影視聽中心」バス停 (原榮華中信街口):路線257、813
         「中信國小」バス停:路線617
         「中原路」バス停:路線257、615、617、622、813、835、橘17、藍18

          から徒歩10分

TFAI-國家電影及視聽文化中心 Taiwan Film and Audiovisual Institute

コメント

こばやし・たまご。台湾新北市在住。東京でのサラリーマン生活、オーストラリア留学を経て、2016年より台湾企業に勤務。
ムカつくこともあるけれど、私、台湾が好きです。

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