台湾歯列矯正 方法・費用見積り編~安い?クリニックによって大違い!

こんにちは、たまごです。

さて、私、2020年4月から歯の矯正をしています。

歯科矯正はじめました

歯列矯正を始めてしまってから、厚生労働省が「緊急でない治療はしばらくしないように」という連絡文書を出したというニュースを見てしまいました。コロナウイルスが感染しやすい環境のためのようです。(2020.4.20 訂正:歯科医師会ではなく厚労省の出したものでした。)

私の矯正は審美性のもので、別に噛み合わせが悪くて健康に影響が出ているようなものではないんです。ただ見た目がブサイクなだけ。ずっとやってみたいとは思っていたのですが、引っ越したり、いつクビになるかわからなかったり（台湾あるある・笑）生活が不安定だったりして手が出せなかったんです。

心配になって台湾の歯医者さんに聞いてみましたが、台湾ではそうした歯科治療に関する提言・助言は出ていないとのこと。

「絶対大丈夫」とは言えないものの、感染の広がりも、海外からの帰国者が中心で、市中感染は少なく、日本に比べれば「まずまず大丈夫」

「特に規制もないので最終的にはご自分で判断してください」、とのことでした。

悩みましたが、今ちょうど日本からのお客さんも来られない状況で、仕事も残念ながら忙しくなくなってしまったので、やってみることにしました。

台湾の歯医者さんって？

ところで、台湾の矯正歯科ってどんな感じなの？と思っている方もいらっしゃるかもしれません。

矯正歯科に限らず、台湾は日本に比べると変な（ヤブの）歯医者さんが多い気がします。ごめんなさい、でも本当にそう思っています。これは日本人の友達も台湾人の友達も言っています。

具体的には、抜く必要のない歯を抜いたり、してもいない治療をしたと偽って診療報酬を上げるなどです。

そこまで悪質なケースではなかったものの、夫もこの前、半年前に行った歯科医がきちんと処置しなかったがためにひどい虫歯になってしまったということがありました。結果的にその歯は抜くことになってしまいました。

ですので、もし行かれる際は、できるだけ信頼できる人に話を聞くなど、十分気をつけてほしいです。

矯正歯科の話に戻しますが、台湾に来てからこれまで計3箇所の矯正歯科医に相談に行ったことがありますので、そのときのことをご紹介したいと思います。

台湾の矯正歯科って?費用は?

南勢角の矯正歯科

一つ目は台北地下鉄「南勢角」駅の近くの歯医者さんです。

今思えばそこでやっても良かったのでは?と思います。

当時住んでいた部屋から近く、クリニックの中もとてもキレイで、設備も新しそうで、お医者さんもスタッフもすごく慣れている感じでよかったです。

矯正とは違う先生になりますが、クリーニングしてくれた先生もすごく上手でした。台湾の歯医者さんはクリーニングの時顔にめちゃくちゃ水しぶきをかけられたりするのですが、そこでは、日本語が通じない以外は日本の歯医者さんと同じような感じでした。

どうしてそこで矯正をしなかったかというと、一番の理由は、写真を撮ったりする場所が、そこからかなり離れた台北市内の大安区にあり、自分で予約してそこに行って撮影して来なければいけないということで、「1箇所ですべての工程を済ませられない」のがものすごーくめんどうに感じたためです。

二番目の理由は、費用が「おそらく13万元以上かかる」と言われ、高いと感じたためです。台湾の物価もどんどん上がってきているし、人それぞれ治療内容も違うので直接は比べられないのですが、sのときは、「前に台北で9万元でやった」という人の話を聞いたことがあったので、高いと感じてしまいました。

●当日の費用0元。

　大安区でのレントゲン等々の写真撮影で1000元とのことでした。

中山区の矯正歯科

次は会社の近くということで、松江南京駅と南京復興駅の間にある、ネット評判が満点に近くて口コミ数も妙に多い矯正歯科に行ってみました。

行ってみると待合室が異様にキレイで、すごくもうかってる感じ（笑）

南勢角の歯医者さんの待合室のキレイさは「クリーン、清潔」なキレイで、歯医者さんとしては正常だと思うのですが、こちらの歯医者さんはエステとか美容室のような「ビューティフル」系のキレイさでした。

先生は美人で英語も上手で、すごく感じがいいです。

しかしいざお医者さんと話してみてわかったのは、ここは“高速矯正”をウリにしている矯正歯科だということ。

私もよくよく調査していけばよかったのですが、この歯科医がもっともオススメしているのは、気になる部分と周辺の歯を抜いて、人工的な歯を差し込むというやり方でした。

私の場合前歯が二本斜めに生えているのですが、こちらのお医者さんによると、「斜めになっている歯を含む前の方の歯を計4~6本抜けば、一年足らずで上の歯ならびは全部キレイになる」ということでした。

”高速矯正”の費用はいくらだったか…残念ながら忘れてしまったのですが、予算を大きくオーバーしていて魅力を感じなかったので、20万元くらいしたかもしれません。少なくとも普通の器具をつけて数年かけて行う矯正よりも高かったことを覚えています。

「芸能人もみんなやっているのよ」、と言われましたが私は芸能人でもなんでもないので、そんなに急ぐ必要もないし、そもそも健康な歯を抜くことと、人工的な歯を入れることに抵抗を感じたのでそれを伝えました。すると、

「もちろん金属の器具をつけて矯正することもできるのよ。でも2年とかものすごく時間がかかるの」

ということで、もしここで矯正器具をつける治療を進めても、経験も少なそうで頼りないと感じ、ここではやりたくないなと思ってしまいました。

歯医者さんの公式LINEに登録するように言われ、LINEでいろいろ質問してもいいと言われましたが、結局その後連絡することはなかったので、実際の使い勝手に関しては、なんとも言えません。患者さんによっては便利に感じるかもしれません。

●この日の費用：500元

　次回相談時は無料（レントゲン写真などの資料の費用は含まない）。

板橋区の矯正歯科

これは東京の板橋区ではなく、台湾の新北市の板橋区です（笑）

ここは友人の家族が矯正したことがあり、仕上がりがすごく良かったということで行ってみました。

中山区の歯医者さんとは違い、ネット上の評判は星の数が半分にも満たない歯医者さんです。（久々に見たら高評価に上がってました! ーー2022年6月）

先生はあまり商売っ気のあるタイプではないのですが、私の歯並びと上あご・下あごの形などをみてすぐに、どういう治療方法がいいかという話をされました。

私の場合、歯も前に出ているのですが、上あご自体も前に出ているので、上あごの骨の左右に2箇所穴をあけ、上あごと矯正器具をゴムでつなぎ、後ろに引っ張る方法が良いと言われました。日本語で言う「インプラント矯正」に当たるのでは?と思われます。

抜歯について、「できるだけ抜きたくない」と言ったところ、私の歯並びは歯と歯が近い場所に密集してぎゅうぎゅうに生えているだけで、スペース自体はあるので、インプラント矯正で歯の全体を後ろの方に引っ張れば、一本も歯を抜かずに矯正できるとのことでした。

自分のあごと歯並びの形を考えると、すごく納得のできる説明です。上あごの骨に穴を開けるのが正直怖いのですが、歯を一本も抜かずに矯正できると言うのはすごく魅力的です。

先生からの説明に続いて、スタッフさんから費用は「いくらです」、という説明がされました。

具体的には…

• 矯正費用：12万5,000元
• インプラント：8,000元×2（右側・左側1箇所ずつの意味）
  • 穴を開ける工程です。当日もう一人先生が来るそうです。ちょっとした手術。　

計14万1,000元（約50万日本円）

予算が13万元だったのでオーバーしています。

でも、商業施設のように愛想だけがよく、話のポイントや費用説明を先延ばしにされるよりも、淡々としていながらも、話を先延ばしにせず、論点をついてはっきり方向性を示してくれたことに好感が持てました。

ということで、当日「ここでやろう」と決めました。

ちなみに日本でインプラント矯正した場合、地域にもよると思いますが、150万日本円くらいかかることもあるようです。

当日は各種レントゲン写真と、模型のための歯型を作って終了です。

いろいろ心配なこともありますが、ずっとやってみたかったので楽しみです。

●この日の受付費用：200元

レントゲン写真・模型：5000元（後で費用総額から引かれます）

次回デポジット2万元、そのあとは毎月5,000元。次回から受付費用は無し。もし2年かからなくても2年以上かかっても費用の変動はなし。

以上、台湾歯列矯正の見積もり体験レポートでした。この記事が参考になったという方はシェア・コメントしていただけるとうれしいです。

このあとどのように治療を進めているか、このクリニックのいいところや悪いところ、中国語の注意点、カルチャーショックなどなど、通ってみてわかったことを少しずつアップしています。もしよろしければ他の記事もご覧ください＾＾

(2022年10月追記) なお、以前はクリニックのついてのお問い合わせに1件ずつ回答していましたが、最近はお礼も言われず、情報だけ抜き取られてしまうことが増えました。お礼を言ってもらいたいがためにブログをやっているわけではないのですが、私の方としては、忙しい合間をぬって対応しているという事情があります。申し訳ありませんが、当面の間、クリニックに関するお問い合わせへの個別の対応は控えさせていただきます。ご了承ください。