台湾保険会社の医療保険加入/3社比較/マイナンバー問題

台湾生活
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三社並行で比較

3社比較したときの感想です。必要のない方は飛ばしてください。

どの保険会社にも、予算年間35000台湾元で見積もりを出してもらっています。

営業スタイル1〜某老舗企業保険外交員の場合〜

夫経由で見積もり依頼した営業職です。

まず初めにメールで見積もり表を送ってもらってからアポを取りました。

アポを取ったときから変だな、と思っていたのは、異様にパスポートと居留証を持ってくるように言うことです。

ちょうど居留証は更新中だったので何も持って行かずに会いました。

軽食屋さんで一通り見積もり書にある保険の内容の説明を受けた後、保険のパンフレットと申込書を渡されました。そして、「身分証は後からでいいから、もしよかったら申し込み書にサインして」というのです。台湾の医療保険についてまだ自分でいろいろ理解してから決めたかったので、「先に家でじっくり資料を見てから決めたい」と言って断りました。

その後、家で資料を見ていたときに、保険料に対してガンの保証内容が非常に薄いことに気づき、どうにか調整できないかと問い合わせたところ、「ガン保険を追加で購入してください」とだけ回答がありました。がん保険を単品で追加すると、予算は完全にオーバーします。そのことも伝えましたが、それは仕方ないと言われて話は終わってしまいました。

営業職が保険の商品設計まではできないのはよくわかりますが、もっと工夫してほしかったです。これまでは会社の規模や知名度に頼った販売方法で良かったかもしれませんが、競合他社もたくさん進出してきている今、消費者も中身重視になっていると思われますので、いつまでもこうした商品ラインナップと営業方法を採用していたら数年後にはどうなっているかわからないという印象を持ちました。

その後数週間にフォローアップらしき連絡が来たのですが、内容が営業員自身が社内で表彰された、などの内容が盛り込まれた写真が一枚送られてくることも度々ありました。(ある種の「台湾あるある」かと思われます。)既存のお客さんに自分の安定性をアピールするならまだ理解できるのですが、新規提案中のお客さんにとっては、担当営業職が社内で業績を評価されたなんてどうでもいいことですよね。

謎の社内表彰写真に対してどう答えたらいいかわからず、かといって夫の紹介なので、関係を壊しても悪いと思い、最初は”Like”などを送っていましたが、あまりに何度も来る上に目的がわからないので、夫もさすがに「もうこの手のメッセージには返事をしなくていい」と言ってくれました。

その後、新しい居留証ができたかどうかという連絡が来たので、他社に決めたことと、お時間いただいたことへのお礼をしておきました。

営業スタイル2〜T社保険外交員の場合〜

同僚の紹介の30代前半の営業職で、商品の説明を始める前に台湾の医療サービスの特徴から説明をしてくれました。最初のコンタクトはLINEの電話だったのですが、2時間半も話されてびっくりしました。お客さんの中には話がくどいと嫌がる人もいそうですが、私は台湾の医療システムの知識がなかったので、おかげでどこまで台湾の健康保険でまかなえ、どこから自分で準備しなければならないのか理解することができました。

ウィキペディアなどを駆使したパワーポイントファイルを使用し、自己紹介ページも自分の私服の写真入りで、日本では見られないタイプの営業スタイルですが、おかげでどうして”實支實付”がそんなに大事なのか、どのくらいカバーできていればまずまず安心なのかなど、よくわかりました。

この会社/営業職は、予算や、重大疾病を強化したい部分など、ほとんどすべての要望に応えてくれました。”営業スタイル1”の営業職のように「がん保険を追加してください」というのではなく、自社グループ会社や他の保険会社の保険を複数組み合わせて、希望に合わせてくれたのです。プランはだいぶ複雑になりましが、とてもうまく作ってくれたと思います。

ただひとつ残念だったのが、更新のときの上げ幅がとても高いこと。これについて解決方法がないか聞いてみましたが、「もし更新のとき問題があればそのときまた新しい保険を検討しましょう」ということで、解決方法は見つかりませんでした。更新するとき私は今よりももっと歳をとっていますので、そこから新しい保険に加入することになれば料金はもっと高くなります。

後にフォローアップの連絡をもらったため「他社に決めた」と言ったところ、「他社の商品でも弊社経由で購入することができます。ご検討願えませんか」と言われました。プランをかなり工夫してくれた営業職だったので、売り上げをつけてあげたい気持ちは山々でした。でも、他社の商品をこの営業職経由で購入しても、彼女に入るマージンは低くなる・保険の申請の手続きが複雑/長くなる、しかも彼女は南部に住んでいる営業職だったので気軽には会いづらく、誰にとってもあまりメリットがないと思い、断りました。

でもこういうやる気があって粘り強い営業職、私は好きです。今回は機会がありませんでしたが、もし医療保険ではなく別の保険を検討する機会があれば、また連絡してみたいなと思います。

営業スタイル3〜F社保険外交員の場合〜

この営業職はLINEのプロフィール写真がとても奇妙だったのですが、会ってみるととても真面目な印象のおじさんで、話している内容もすごくまともで安心しました(笑)

この会社の保険はコストパフォーマンスが高く、私の予算を若干下回りすらしました。一番の強みは、主契約をはじめ、保険料がずっと変わらない商品がたくさんあったことです。

おじさんの勤務先の事務所と私の勤務先が近いこともあってアポもとても取りやすく、最初の面談以降は、こちらの会社の保険に決める方向でどんどん話が進みました。

ひとつだけ希望が叶わなかったのは、主契約についている、仕事ができなくなった場合以後の保険料を免除する保険を、特約にもつけたかった点

審査の結果、私が外国人であり、海外で収入があるかどうか保険会社の方で調べきれないという理由で、却下されてしまいました。

コメント

こばやし・たまご。台湾新北市在住。東京でのサラリーマン生活、オーストラリア留学を経て、2016年より台湾企業に勤務。
ムカつくこともあるけれど、私、台湾が好きです。

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