台湾の病院で偏頭痛薬をもらおう① イミグラン編

台湾生活
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みなさんこんにちは、たまごです。いかがお過ごしでしょうか?

相変わらず台北は天気の悪い日が続いています。

気圧の変化が激しいとき、偏頭痛(片頭痛)になる人がいますね。実は私もそうなんです。

ひどい時は嘔吐があったり、まったく起き上がれなくなることもあります。

18歳くらいのときからたまにあったのですが、それが「偏頭痛」で、しかも特効薬があるということを知ったのは約10年後のことでした。

それからは薬があることでだいぶ安心して過ごせるようになりました。

台湾でも日本と同じ薬を出してもらえるのですが、意外と知られていないようなのでご紹介したいと思います。

“偏頭痛薬”とは?

この記事で”偏頭痛薬”と呼んでいるのは、トリプタン系のお薬のことです。

名前でいうとイミグラン、ゾーミッグといったお薬がそれに当たります。

台湾ではイミグランにしかお目にかかったことがありません。

いずれにしても、バファリンやイブ、ロキソニンといった、痛みを抑えるお薬、いわゆる”鎮痛剤”とは違います。

偏頭痛が起こる原因の一つとして、頭部の血管が膨張することが考えられています。トリプタン系のお薬はその広がった血管をせばめる働きがあるので、原因に直接働きかけることになります。

私の場合は頭の片方だけ痛いこともありますが、前の方だけ痛いときもあります。それでもお医者さんに偏頭痛の一種と判断され、偏頭痛薬を処方してもらっています。この10年間、大概の場合はとても効くので、おそらくやはり血管の膨張による痛みだと思われます。

このように、頭の左右両側痛い場合もこのお薬が効く可能性がありますので、どんなに鎮痛剤を飲んでも効かないという場合は、ぜひお医者さんに診てもらうことをおすすめします。

どこで処方してもらえるの?

総合病院へ行こう

日本だと頭痛外来のあるクリニックでも出してもらえますが、台湾ではクリニック(診所)では出してもらえません。

ちょっとめんどうくさいですが、総合病院へ行きましょう。どこの病院でもいいので、総合病院で”神経内科”を探します。

私が行ったことがあるのは新北市中和区の雙和醫院、新莊区の台北醫院,中山区の馬偕醫院です。どこも、症状が「偏頭痛」であると判断され、これまでの病歴などを確認したあと問題ないと判断されれば、お薬を処方してくれます。

以下はそれぞれの病院の感想です。

雙和醫院

雙和醫院は場所柄か、患者さんが異常に多いです。いつか夜の22:00過ぎまでかかったこともありました。お医者さんはすごく患者さん慣れしてるサービス精神のある方で、そんな時間になっても「お待たせしてすみません」と笑顔で対応していましたが、体力のない人はとても疲れると思います。覚悟していってください。

22:00までかかったときは、病院の薬局がもう閉まっていて、家の近所の一般的な薬局は偏頭痛を在庫していなかったので、休みの日に薬だけ取りに行きました。

患者さんが多すぎる以外は、特に問題なかったと思います。むしろ施設は綺麗で中も明るくていい感じです。一階にピアノがあって、時々おじさんがとっても自由な感じで弾いてます。地下にはフードコートとセブンイレブン、一階にはスターバックスが入っていて便利です。

駅から歩くと15分くらいかかりますが、時間に余裕があれば、永安市場,景安,南勢角の各駅から無料シャトルバスが出ています。

待ち時間が長いことと駅から遠いことが難点ですが、設備がキレイで広くて、先生も看護師さんも礼儀正しく丁寧で、行ったことのある台北/新北の総合病院では一番好きです。

雙和醫院

所在地:新北市中和區中正路291 Google Maps
TEL:02-22490088

MRT黄色ラインの[景安]駅から徒歩15分

台北醫院

台北醫院は、暗くて設備も見た感じ古ーい印象ですが、普通に問題なく診てもらえて、雙和よりも患者さんが少ない分スムーズでした。

こちらも簡単に食事するところとスターバックスが入っています。

台北醫院

所在地:新北市新莊區思源路127號 Google Maps

TEL: 02-22765566

MRT黄色ラインの[頭前庄]駅から徒歩5分

馬偕紀念醫院 *台北院區

馬偕醫院はMRT雙連駅から歩いてすぐでアクセスがいいですが、初診料・受診料・お薬で700元と、台湾玉子偏頭痛史上一番高かったです。

それでも日本では偏頭痛薬はどれもお薬だけで一錠400日本円くらいだったので、それを思うと台湾の医療費はずっと安いです。

病院内の設備のことはよくわからないのですが、食事などに関しては病院周辺は商業地区で賑やかなところなので、特にご紹介する必要もないかと思います。

前にクリスマス時期に行った時は、キリスト教系の病院ということもあってクリスマスツリーがあちらこちらに飾られていて綺麗でしたよ。

あと馬偕は看護師さんも待合室/お薬待ちの患者さんも話好きな方が多くて、異様に話しかけられました。しかも台湾語で話しかけられます。看護師さんはさすがに中国語で話してくれましたが、途中から台湾語に変化していました。向こうが話好きなのか、私の台湾化が激しいのか、わかりません。いわゆる下町みたいな感じなのかな?

馬偕紀念醫院 *台北院區

所在地: 台北市中山區中山北路二段92號 Google Maps

TEL: 02-2543-3535

MRT赤ラインの[雙連]駅から徒歩3分


ちなみにどこの病院もだいたい、イミグランは一度に10錠、普通の痛み止めは20錠くらい出してもらえます。

妊婦さんはNG

よく台湾のお医者さんから注意されるのは、妊娠を望んでいる場合は極力偏頭痛薬は飲まないようにとのこと。血管が収縮するので、胎児に栄養がいかなくなるそうです。該当する方は十分気をつけてくださいね。

私は偏頭痛薬は本当にひどい時だけにして、普段は普通の痛み止めを飲んでいます。

台湾の薬局やドラッグストアで購入できる普通の頭痛薬(鎮痛剤)です。
だいたい一箱20錠で100元くらい。
こちらはカフェインが入っていないシンプルなYSP社(永信藥品)の伯樂止痛藥。
主要成分はアセトアミノフェン500mgです。
台湾の市販の痛み止め
こちらは、アセトミノフェン500mg + 無水カフェイン65mg。10錠で100元、成分が多い分、1錠あたりの価格もお高めです。

ちなみに東京のクリニックの先生が言っていたのは、発作が起きたときはコーヒーを飲むのもよいとのこと。ただしガブ飲みは禁物ですので、好きな方も一日2杯くらいに留めるのがいいようです。

自分の発作が起きるパターンをつかもう

偏頭痛薬は発作が起きる直前か、起きてすぐに飲むのが一番効果的なので、自分で予兆が起こるパターンをわかっていることはとても大切です。

例えば、偏頭痛が起きる少し前に、目がチカチカとするという人がけっこういるようです。

それから匂いに敏感になる人もいます。

女性は生理のとき起きやすいので注意が必要ですね。

男女関係なく影響があるのは低気圧が近づいて来たときです。

低気圧に気をつけよう

私は東京在住の時は、名古屋あたりに雲が近づいてくると心と薬の準備をしていました。

台湾にいると台風シーズンはちょっとキツイですが、偏頭痛は発作が始まる直前か、始まってすぐに薬を飲むのがポイントなので、予め心の準備をしておくのはとても大事です。

大切な商談や試験の前にはぜひ注意してほしいですね。

どうやら気圧が普段より6〜10hPa下がると偏頭痛が起きやすくなるらしいです。(ドクターサーチみやぎ

ただ毎日気圧が何hPaかをチェックするなんてちょっとめんどくさいですよね(笑)

そう思ってネットで偏頭痛持ちさんの投稿を見てみたら、みなさんアプリで気圧をチェックして、偏頭痛に備えているようです。

頭痛ーる

こちらのアプリがかわいかったので使ってみたかったのですが、海外からは制限があってダウンロードできませんでした。

日本にいる方やいろいろご自分で設定できる方は試してみてはいかがでしょうか。

頭痛ーる

頭痛ーる

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予防をしよう!

そして、確かに薬はあると安心だけど、一番いいのはできるだけ偏頭痛の発作が起きないようにすること。

ビタミンBを摂ろう

具体的には、まだ研究中でエビデンスはないものの、ビタミンBのサプリを摂ることである程度偏頭痛を予防できるらしいこと。市販のでokです。

DHCが安くて配合量も高くて愛用していますが、アマゾンで海外配送できない商品なので、帰省や出張のときまとめ買いしています。

台湾でも同じ商品を売っているので、バッティングしちゃうからなんでしょうね…台湾で買うと一ヶ月分で180元くらいします。

この前帰省したとき90日分×3袋(9ヶ月分)を通販で実家に送って、台湾に持って帰ってきました。

避けたほうがいい食べ物

東京のクリニックの先生に言われた、出来るだけ避けたほうがいい食べ物は以下の通りです。

偏頭痛を誘発させると言われている食べ物:

  1. チョコレート
  2. 赤ワイン
  3. オリーブオイル
  4. チーズ
  5. 柑橘系の果物(オレンジなど)

私はどれも大好きなので、完全に食べなくすることはありませんが、大量には摂らないようにしています。

※こちらも参考になります エスエス製薬

偏頭痛最大の原因

そして何より大切なのは、「ストレスを貯めないこと」!

東京でサラリーマンをしていたときは、一時期 月に10回以上発作が起きることもあったので、毎日飲む予防薬を飲んでいたこともありました。

発作がひどいときは吐き気や嘔吐もあったので、吐き気どめも出してもらっていました。

今も薬がないと不安になりますが、台湾に来てから半年から10ヶ月に一度受診する程度にまでよくなりました。

台湾に来て偏頭痛が減ったのは、ストレスが減ったせいだと思います。

みなさんが自分に合った方法を見つけ、つらい時間を少しでも短くできますように。どうぞお大事に!

おわり

コメント

こばやし・たまご。台湾新北市在住。東京でのサラリーマン生活、オーストラリア留学を経て、2016年より台湾企業に勤務。
ムカつくこともあるけれど、私、台湾が好きです。

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