こんにちは!たまごです。
先日マンダリンオリエンタル台北の結婚披露宴に行ってきました。とても豪華な宴席で、生のジャズバンドが来たりしてとても楽しい会でした。
ただ、行く前に、ちょっとした悩みが…。
「紅包いくら包んだらいいんだろう!?」
今日は、相場は一体いくらなのかと、私が実際にいくら包んだのか、それはどういう理由で決めたのかをお伝えしたいと思います。迷える在台邦人のみなさまの参考になれば幸いです!
マンダリンオリエンタルの中の様子(ちょっとだけ)
当日の様子をちょっとだけご紹介します!
▼ホテルの様子
▼お料理(一部)
一卓の価格
マンダリンオリエンタル台北〜五つ星の中でも最高級クラス
マンダリンオリエンタル台北の場合、色んなプランがあって、それぞれの価格差が大きいのですが、一番安いプランだと一卓25000くらいのスペシャルプライスがあります。そして一番高いのは、一卓58800元のプランです。どのプランにも、サービス料10%が別途かかってきます。ちなみに一卓につけるお客さんの人数は、基本的に10人です。
ゲストは実際に行ってみるまで、一体どのプランなのかはハッキリとはわからないのですが、新郎新婦の実家がどうしてもこのホテルで披露宴をやりたいとこだわったらしく、おうちもメンツがあるでしょうから、少なくとも安いプランにはしないだろうという予想ができました。
高雄の普通の結婚式用会場
ところでマンダリンオリエンタルの披露宴プランがどれだけ高いか?ということで、私たちが開いた普通の結婚披露宴のお話をします。
私と夫が高雄の結婚式用レストランで開いた披露宴会場の料金は、一番安いプランが一卓約10000元、次が12000元、一番高いのは約14000元のプランで、私たちは中間の12000元のプランでした。(改めて確認したところ、この数年で、この時の価格よりも各1000元ずつ値上がりしたようです。)
友人らにも聞いてみたところ、高雄ではこういう結婚式用の会場で、だいたいこのくらいの価格設定の会場で披露宴を行うのは、ごくごくまともで平均的なのだそうで、「ちゃんとした結婚式だった」と言ってもらえました。
北部と南部では、南部のほうが物価が安いので直接は比べられませんが、いずれにしても、一卓10000元台、20000元未満が普通なんです。ですので、マンダリンオリエンタルの場合は、超特価の場合でも普通の結婚式の1.5~2倍くらいの費用がかかっているんですね!
ご祝儀問題(いくら包むか)-参考にする項目
一体何を参考に、ご祝儀(紅包)の価格を決めるか?ですが、それはよく言われている通り、下記のような項目を参考にします。
会場の費用(一卓いくらの会場か?)
例えば私たちのような普通の会場であれば、一人2000元包まれれば既に黒字になってしまいますが、仮に高級ホテルで一卓40000元の会場だった場合、一人の席にかかる費用は4000元ですから、みんなが2000元しか包まなかったら大変な赤字になってしまいます。
私の結婚式に来てくれた友人らは、ほとんどの人が多めに包んでくれたので、私のゲストの分は利益が出てしまいました(汗)しかも、多くのお客さんは高鐵に乗ってきてくれたので、台北-高雄間の交通費(往復で約3000元)もかかっているので、来てくれただけで大感謝です。
後々引き出物に代わるお菓子を贈りましたが、それでもおつりが来ました。来られないのに、ご祝儀だけ包んでくれた友人もいました。ありがたいです。お金が全てではないですが、結婚式をしたことで、みんなから大切に思われていることが、改めてわかった気がします。
新郎新婦との関係性
日本でもこれは共通することですが、親戚・親友・友人・同僚・顔見知り付き合い程度、といったように、関係性によってもずいぶん違ってきます。
親戚や親友であればもちろん金額は上がりますが、普通の友人で、関係性はそこまで深くなく、平均的な価格の会場であれば、若い人であれば2000元かそれ以上包めば問題ないと思います。30歳以上で2000元だとちょっと安すぎるかな?と、個人的に思いますので、私だったら2600元かそれ以上にします。
一緒に連れて行く人の人数
台湾では、結婚披露宴に奥さんや旦那さん・小さいお子さんを連れて行くのは普通のことです。
日本でもお子さん連れの場合、ご祝儀の他にプレゼントを持っていったりしますよね?台湾では、参加人数に応じて金額を調整します。
一人で参加する場合2000元で予定していた場合は2200元や2600元に、3000元で想定していた場合は3200元や3600元にするなどです。私のような平均的な結婚式だと夫婦2人連れで参加した場合、通常3600元がマックスです。ミニマムだと、“知り合ったばかりの同僚”などで、一人参加で2000元、2人参加で2200~2600元くらいが妥当だと思います。2人以上で参加するからと言って、人数分そのとおり2倍や3倍にまではしなくていいということです。
別にたくさん包む決まりはありませんが、知り合いの結婚披露宴で、別に経済的に困っているわけでもないのに600元しか包まなかった人がいて、関係が壊れた人がいたそうです。ちなみに台湾の披露宴は、受付の方がその場で封筒を開けて、額を確認することがほとんどですので、入れ間違えて…ということはまずないと思います。
多く包んで困ることはないですが、あまりに少ないと後々人間関係が壊れます。外国人とはいえ、私たち日本人も、大切な友人に失礼のないように、注意しましょう…。(でもこんなケースはまずないか…)
もらった額に上乗せすること
これはあまり多くあるケースではないかもしれませんが、もし自分が台湾で先に結婚披露宴をしていて、そのときのゲストだった友人の披露宴に出席する場合は、以前自分が受け取った額よりも多く包むのがマナーです。これはお姑さんをはじめ、台湾の親戚の人たちが教えてくれました。ですから、誰にいくら頂いたかは、キッチリ記録しておかなければなりません!
縁起の良い数字にすること!「4」絶対、「8」もできるだけ避ける
さて、台湾でご祝儀を包むとき、もう一つ注意しなければならないのが、金額の数字です!
「4」という数字は日本と同じく「死」を意味するので、絶対に含めないようにしてください!
また、「8」は、「ba」という発音ですが、「別れる」という「別 bie」を思わせるというということで気にする人もいるようです。”b”の音しか被ってませんけど…(笑)(周りに聞いた感じだと、台湾人でも「8」については知らない・気にしない人も多いです。)
また、偶数の方が良しとされますので、数字4桁は、「千・百・十・一」各単位の数字は
「偶数・偶数・ゼロ・ゼロ」(例えば2600元、6600元など)
あるいは
「奇数・偶数・ゼロ・ゼロ」(例えば3200元、3600元など)
となるようにすればOKです。
でも、
「奇数・奇数・ゼロ・ゼロ」(例えば3300元、3500元など)は避けてください!
例外もあります
「たまごちゃんに めいっぱい包んであげたい」
先ほどご祝儀の額に「8」を含めてはダメというお話をしましたが、私の披露宴で、ちなみに3800元包んでくれた人もいました。でもそれは、めいっぱい最高額を包んでくれたんだな、と受け取っています。
どういうことかというと、夫婦2人連れで参加する場合、仮に一人2000元包みたい、ということになります。でももし4000元包んでしまうと、「4」=「死」を意味しますから、一緒に包む場合は4000元は包めないのです。
4で始まる額は、明らかに不吉なので、もし額を増やすとなると、次は5000となってしまいます。でも、普通の会場に対して5000元は高すぎますから、金額を減らす方向で、3800という数字が出てきます。「8」は、わざわざ含めることはないに越したことはないですが、こういう例外もある、ということです。
大・大・大親友
もう一つ例外のお話をしますと、私たちが披露宴を行ったような会場で、一般的には一人2000~3600くらいという相場がありますが、親友の場合は別です。
夫の場合は、高校の同級生で大親友が結婚したとき、なんと20000元包んだことがあります(笑) なんでも若い頃、うちの夫が親友に「結婚式挙げるときは20000元包んだるわ!」と冗談めかして話していたそうです。ちなみに夫は彼女いない歴がとても長かったので、もちろん一人で参加です!
そして大親友の結婚に遅れること約8年、ようやく結婚することができた夫は、その大親友から22000元の紅包を受け取りました。美しい男の友情…というかギャグですね。
でも彼女が全然いなかった夫が一人で友達の結婚披露宴に参加したのに対し、その友達は、奥さんと子ども・お母さんを連れて参加し、しかもこの8年で物価も上がっています。お互いほぼ同じ額のご祝儀を包んでいても、ゲストにかかっている費用もちょっと違うので、夫のお母さん(私のお姑さん)が、「やっぱうちの子はワリを食うてるわね」、という高雄ジョークを飛ばしていました。
お金持ちは持ち出しも気にしない
ここまで色々書きましたが、基本的な礼儀は守らなければならないものの、お金持ちの結婚式では、主催側はご祝儀の額をそこまで気にしないお家も多い、という話も聞きます。通常台湾の結婚披露宴で、持ち出しになることはほとんどないのですが、富裕層の結婚式では、ホスト側が自分たちの好きな高級会場を選んでゲストをもてなし、ゲストのご祝儀はアテにしていないお家もあるそうです。ただし、だからといって少なく包むことはオススメできません。相手との関係性もよくよく考えられることをオススメします!
便利なアプリを発見したけれど…?
さて、じゃあ一体いくら包んだらいいの?ということで、こんなアプリもあります。結婚だけに限らず、引越し祝い・昇進祝いなどの場合も選べます。
◆禮金行情(Android App)
●アプリ内の各項目の意味
・宴客地區:披露宴などが行われる地区
・宴客餐廳:会場
・熟悉程度:お祝いする相手との関係性
・是否出席:出席するかどうか(儀礼上、出席せずご祝儀だけを包む場合もあるため)
・紅包賀詞: お祝いの言葉(お祝いの目的・・・結婚、昇進などなど)
ただ、アプリの結果だけを見て決めない方がいいと思います。自分と相手との関係性や、各会場の一卓の価格がいくらぐらいなのかも、よーく考えて決められることをおすすめします。もしかするとこの数字よりも気持ち上乗せにした方が安全かもしれません。
▼Apple Appでもこういうアプリがあるようです。色々参考にしてみてくださいね!
結局いくら包んだか?~台北の超高級ホテルの場合
さて、マンダリンオリエンタルの披露宴に一体いくら包んだかの話に戻りますが、色々考えた結果、夫を連れて2人での参加で12000元包みました。「色々考えた」内容は以下の通りです。
会場費:もし一番高いプランだった場合、一卓58800元+10%サービス料=64480元かかっています。一卓の人数は10名ですから、一人の飲食代だけでも約6500元かかっていることになります。
自分の披露宴にも来てくれた:私は、自分が披露宴をやったとき、彼女たちに台北から高雄まではるばる来てもらっていて、しかもあの会場にしては紅包を目一杯いただいていました。
お世話になった:普段一緒に遊びに行ったりする仲ではないのですが、以前、新郎新婦共にお世話になっていました。
この他、2年くらい前から「ぜひ参加してほしい」と言われ何度も連絡をもらっていたことなどもあって、そのときから心の準備をしていました(笑)自分が結婚式をした経験から、実費を大きく下回る額を包むのは自分としてはとても嫌だなという気持ちもありました。
実際にどのプランで披露宴を行うかは知りませんでしたが(笑)、少なすぎる額を包んだ後に後悔するよりは、世間知らずと思われるかもしれないけれど、多めに包んだ方が自分の気持ちがよいです。
それで夫を連れて行く分も含めて、2人参加で12000元包みました。(もちろん全部私持ちです!夫の友人の結婚披露宴のときは、夫が包みます。)ただこれは、友人の中ではかなり高い金額だと思います。参考にしないでください(笑)
同い年くらいの共通の友人は、夫婦で参加したら高すぎて包めなくなるから一人で参加することにしたとのことで、額としては6000元くらいは包むと言っていました。この人と新郎新婦の関係は、そこまで頻繁ではないものの、定期的に連絡する友人関係です。マンダリンオリエンタル台北の結婚披露宴に呼ばれた方はこちらを参考にしてください。
ところで、受付でご祝儀を渡す時、見知らぬ前の二組がいくら包んだか見えてしまったのですが、30代後半〜40代くらいの夫婦二人連れで3600元前後でした。ビュッフェランチですら一人2000元近くするホテルで行われる披露宴に、この年齢でご祝儀の額…もしまだ学生とかいうのならまだわかりますが…ただの顔見知りだったとしても、私個人としてはちょっと少ないな、と思います。
関係性が浅かったとしても、このホテル会場の費用を考えたら、二人参加でせめて5〜6000元前後は包むべきでは…と思います。なにか当たり障りのない理由をつけて、参加を断るという選択肢もあったのではないでしょうか?(覗き見しといて意見してすみません)
おわりに
以上、私の独断と偏見による紅包についてのお話でした。
いくら包めばいいという問題は、正解はないのですが、やはり基本的には、会場費・新郎新婦との関係性を見て決めるということになります。額の幅としては一般的な結婚式場で2000元〜3600元が相場だと思います。
新郎新婦への祝福で、大切な友人関係がさらに深まるといいですよね。少しでも参考になればさいわいです(^^)
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