台湾の会議弁当&ドリンクのチラシと広告効果・ケチケチ台湾企業の予算

台湾カルチャーショック
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こんにちは、たまごです。 今日は台湾地元企業の会議弁当&ドリンクにまつわるお話をしたいと思います!

チラシのおいしそうな写真に気をつけろ!

台湾で働いていると朝会社の最寄り駅を出たところに人が何人か待ってることがあります。一人の時もありますし、二人や三人いるときもあります。彼らが一体何をしてるかと言うとチラシを配っているんですね。

多くがお弁当やドリンクのチラシです。 その他にはパッケージの旅行のチラシや、不動産関係のチラシもありますが、大部分は飲食のチラシです。

さて、駅でそんなに頻繁にお弁当関係のチラシが配られてるのはなぜでしょうか?

私の勤め先でも各部門ごとにつき最低1回会議を開きます。定例会議の時には、会社負担でお弁当を注文するんです。

お弁当にも沢山の種類があって、昔ながらの台湾式のお弁当もあれば、タイ風のお弁当、香港の燒臘(サオラー)なども多いです。

ただお弁当に関しては写真が綺麗すぎる問題があって実際に頼んでみたら、チラシに載っている写真と実物が違いすぎてガッカリしたこともあります。 こういうことがあるのでお弁当に関してはチラシから注文することにみんな消極的になってしまいました。ですので駅でお弁当のチラシを配ったとしても必ずしも沢山の注文を入ることは あまり期待できないかもしれません。

ドリンクのチラシは宣伝効果が大きい

一方、ドリンクのチラシに関しては、うちの会社の状況を見てる限りけっこう宣伝効果があると思います。

ドリンクの場合は見た目とかけ離れた商品が届いたことは今のところありません。チラシにはとっても綺麗な写真が掲載されていて、実際にそれとほぼ同じ状態で届けてもらえています。ですからみんなドリンクのチラシは真面目に、真剣に見ています!特に台湾人は新しいもの好きですから、新しいドリンクスタンドのチラシは細かく見られます。ドリンクのチラシはお弁当屋レストランのチラシよりは小さいのですがみんな細かいところまできっちり見ます。特に女性が積極的に見ます(笑)

優惠(クーポン券)もとっても効果があります!200元以上の注文で15%引き、などです。ベタかもしれませんが、こういうクーポンがついていると、少なくとも私の職場ではそのドリンクスタンドは優先的に注文をもらえます。

お弁当にも共通しますが、注文をする時はこのチラシと裏紙を一緒に回します。とってもレトロなやり方ですが、台湾の職場ではこういうやり方がメジャーなようで、前の職場でもこういうやり方をしていました。

回ってきた紙には自分の名前と注文したいものの、名前と値段を書きます。 ドリンクの場合は、 甘さの度合いと氷の量、温かい飲み物が選べる時は暖かさを書いたりもします。例えば「微糖・微氷」といった感じです。

そしてこれを電話で注文するときもありますが、人数があまりにも多い時はこの手書きの紙をドリンクスタンドにそのままファックスすることもあります。ドリンク屋さんによっては、名前の欄を見て 1杯ずつカップに名前を書いてくれることもあります。

私の名前も書いてくれたことがあるのですが、外国人の名前で慣れなかったのか、ちょっと間違えられてしまいました(笑)残念!

台湾ローカル企業の会議弁当の予算(社内会議編)

日系企業の話を聞いていると予算がもっと高いようなのですが。 私が勤めている台湾企業は、 予算が一人150元です。 150元の中にお弁当代とドリンク代が含まれています。内訳ですが、150元のお弁当を一人ずつ頼んでも、 100元のお弁当と50元のドリンクを ひとつずつ 頼んでもいいです。 もし何も頼まなかった場合は150元を現金でもらいます。

とある在台日系企業の話を聞いていると月一回部門で食事会があってその時の予算は一人大体1000元ぐらいぐらいだそうです。私たちの会社と桁がひとつ違いますね。

私たちの会社の予算が一人150元になったのはごく最近のことで、2年くらい前までは 110元でした。5年前は100元飲み物を頼む場合は自腹か、役職者がおごってくれていました。 この数年だけでも台北市内のお弁当やドリンクの価格がどんどん上がっているので、会社もこれに合わせて予算をちょっぴり上げたんだと思います。

ローカル企業に絶大な人気を誇るお弁当(中山区)

先ほど、チラシの写真が詐欺レベルのお弁当の話をしました(笑)

こういうことがあるので、結局私たちの職場では何箇所か決まったお弁当屋さんのお弁当をローテーションで頼むことが多いです。部門によっては毎月同じお弁当屋さんに 注文をしています。

雞腿王

私の勤め先で人気ナンバーワンの会議弁当は、行天宮近くにあるお弁当屋さん、「雞腿王」(フライドチキン・キング?笑)です。

この店は中山区を中心に、たくさんの会社にファンがいるようで、他の新しいお店のような写真満載のチラシは作っていないようです。 このお店のチラシと言うか、名刺にはただただメニューの名前と文字が文字で書かれています。メニューはこれだけです。おいしいのは分かっているので、お客さんが欲しいのは メニューの名前と価格だけなんですね。

どうしてこの雞腿王が人気があるかというと、量味共に大満足だからです!!どうして量を重視しなければいけないかと言うと、部門全体で頼むので、特に男性の営業さんの胃袋を満足させる、というミッションがあるのでボリュームが大事になってくるんですね!

メニューの中では、雞腿飯が一番有名ですが、 他にも三杯雞などのメニューもあってどれも安定のおいしさです!

価格も私たちの勤めている台湾企業の予算内にすっぽりと見事に収まってます(笑)

日系企業でこのお店に会議弁当を頼むことはないとは思いますが、私たちは台湾ローカルのおいしさをみんなで味わっているんです(笑)

アクセス

店名:雞腿王

台北市中山區錦州街260號

+886(0)2 2502 4649(注文用電話)

電話番号の下3桁が、よく見たら 4649=「ヨロシク」になってますね!

葉記(港式燒臘サオラー)

雞腿王の次に人気があるのは、同じく中山区の港式燒臘の”葉記”です。こちらも分量が多めで、 お肉のボリュームもあって、量味共に満足感が得られるお弁当なので人気があります。

このお店は特に朝早い時間に連絡しないと売り切れてしまいますので、当日朝の9時半ぐらいにはもうすでにランチの注文をしています。10時ぐらいには売り切れてしまう可能性もあるので注意が必要です。

アクセス

店名:葉記

台北市中山區松江路67-2號

+886(0)225181891

台湾ローカル企業の会議弁当の予算(お客様来訪時 編)

社内会議用のお弁当のほかに、 社外のお客様がいらしたとき用の会議弁当もあります。

こういうお弁当の宣伝は、チラシではなくて会社にホテルの営業職が直接訪問して営業します。国外担当の私は取引先が台湾にいらっしゃる時に代わりにホテルの宿泊予約することがあるのでその時の候補になるようにと名刺交換をしています。ですので 時々ホテルの営業さんから営業メールが届きます。

営業メールの中身はだいたい300〜400元ぐらいの豪華なお弁当です。日本で300元ぐらいのお弁当と言ったら、円に換算すると1000円をちょっと超えるくらいなので、普通の駅弁と同じぐらいの価格になるかな?やっぱりホテルが作るものなので素材もいいものが使われています。このお弁当ならば日本のお客様がいらした時にも受け入れてもらえるかも?

ケチケチ台湾企業、接待の予算が少ない

さて、会社の予算についてですが、私の勤め先の接待の予算はとっても低いです。ランチの場合は1人300元、夕食は500元です。そして海外からお客さまがいらしても特にどこか観光・レジャー的な場所に連れてってあげるということもありません。食事の予算も低いし、遊びの部分も皆無なので、なんだか申し訳ない気持ちになることもしばしばありました。

あまりに申し訳ないので、以前私の会社に勤めていた日本人の大先輩は自腹で接待をしたこともあるそうです。何が正解なのか分かりませんがその大先輩は日本でのサラリーマン経験も豊富で、接待慣れしていた方で(する方もされる方も)、日本の取引先とはとても良い関係を築いていたようです。日本に出張に行った時も、日本の取引先が、台湾企業勤務の日本人スタッフを持てなしてくれたそうです。

この大先輩は、「日本人だったら、相手に厚くもてなされたら、次の機会に自分もお返しをする人が多い。でもうちの会社はもらえるものはもらうだけもらって、お返しはしない。それはおかしい」というようなことを言っていました。私も、大筋でそう思います。全部の企業がそうだとは言わないものの、台湾企業からの見返りは期待し過ぎない方がいいと思います。

弁当&接待費予算と、お給料は比例しない

先ほど、とある日系企業の食事会の予算が、私の勤め先よりも一桁多いというお話をしました。

でもボーナスの支給月数は、うちの台湾ローカル企業のほうがその日系企業よりも4倍〜8倍くらい高いんです。

よく勘違いしていらっしゃる方が多いのですが、台湾での現地採用の日本人社員に関して言うと、日系企業のほうが台湾系企業よりもお給料が高いということはありません。周りの話を聞いている限り、台湾系企業に勤めている子のお給料の方が概して高いです。私の知り合いの中で一番高いお給料もらっている現地採用の社員さんも、長年台湾系企業で働いています

日系企業の面接に行って、オファーされたお給料が低かった(法定ギリギリなど)場合、「この会社は、使い捨ての安い労働力がほしいんだな」と思ってしまいます。私の独断ですが、こういう会社は2年目からも昇給は0で、サービス残業も多いです。会社側は「どうせ2年くらいで辞めるだろう」とたかをくくっている可能性があると思います。就職する方も、2年くらいで辞めようと思っているならそれでいいのですが…。

もちろんすべての日系企業がそうだとは言いません。仕事を探すときは、いろいろ面接を受けてみて、相手先が自分を一体どういう位置づけで雇いたいのか見極めたいですね。

おわりに

台湾の会議弁当・台湾系企業と日系企業との予算の違い・人気の会議弁当店・写真が綺麗すぎるチラシなどについてお話ししました。

北部か?南部か?など、場所によって物価の微妙に違うので何とも言えませんが、台湾系企業だと、会議弁当は大体100元台のところが多いようです。皆さんの勤め先はどうですか?よかったらコメントなどいただけるとうれしいです。それではまた!

コメント

こばやし・たまご。台湾新北市在住。東京でのサラリーマン生活、オーストラリア留学を経て、2016年より台湾企業に勤務。
ムカつくこともあるけれど、私、台湾が好きです。

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