台湾で歯列矯正実際のところどう?ブラケットをして1ヶ月半、ちょっと後悔…本音で話します

歯列矯正
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上の歯のブラケット装着から1ヶ月半経ちました

みなさんこんにちは、たまごです。

4月末に上の歯のブラケットをつけて、今週下のブラケットをつけてきました。

私は上の歯は前歯が2本斜めに生えているのですが、最近になって、一本だけほぼまっすぐ平らになりました!やっぱり動きが見えるとうれしいですね!

今週、下のブラケットも装着しました。ブラケット装着自体は上の歯の時の方が楽でした。なぜなら、舌があるから…。薬品が下にかかると酸っぱくて舌に染みてすごいんです。苦しかった〜。

これから上下ともに動かしていくのでとても楽しみではありますが、台湾のクリニックにここまで通ってみて感じたことを、正直につづってみたいと思います。

通っているクリニック、おすすめできる?

さて、ブログって「おすすめ情報」とかを発信した方がいいんじゃないかと思いますが、今抱いている正直な気持ちを言うと、わざわざ台湾に来て歯列矯正をすることはおすすめしません。

具体的には通っているクリニックに限ってのお話になりますが、実体験に基づいて、理由をこれからお伝えします。

デメリット:前もって色々説明してくれない

説明をする歯科医と親子のイラスト

当分台湾在住で、その上で歯列矯正したくなったと言う方はもちろんこちらの矯正歯科に通うしかありませんが、もし留学期間を利用して…などと考えていらっしゃる方はよくよく考えていただいた方がいいと個人的には思います。

おすすめしない理由は、やり方が丁寧でないからです。勘違いしないでいただきたいのですが、処置の「完成度が雑」と言う意味ではありません。

どういうことかと言うと、雑なのは「プロセス」の方です。一つ一つの治療に関して説明が不十分なことが多くて、いきなり始められることも多く、こちらは口を開けさせられているので途中でいちいち細かいことを質問するチャンスがありません。

初めてのことなので、今一体何を塗っているのか、何を削っているのか、まったくわからないまま進んでいきます。見えないしその場ですぐに聞けないし、台湾5年目の私でも怖いです。

日本人に比べると、プロセスよりも結果重視の台湾人、と言うイメージがありますが、そう言う意味ではまさに台湾式のクリニックです。

最初にブラケットをつける時、歯科衛生士さんにいろいろ質問しようとしたら「大丈夫、私がこの後ちゃんと教えてあげるから」と遮られたので、説明を待っていたら、いつの間にか治療が始まってしまっていました。

日本だったらこれから何をするか詳細に説明があるはずです。でも台湾人は、治療をキッチリやって、セルフケアをどうすればいいか説明すればそれで十分だと思っています。その点で、台湾人と日本人の感覚は違うと思います。

その違いの説明をいちいちクリニックでやる暇はありません。しかもここは台湾です。郷にいれば郷に従え。特別に日本人の患者さん専門のクリニックならばまだしも、台湾人の患者さんが来ることを前提に開業しているクリニックで日本式のサービスを強要するのも、私は変だと思います。ということで、どうしても我慢できないということ以外は我慢しています。

デメリット:処置の仕方が雑

通っているクリニックで微妙だな…と思ったことが何度も起きています。具体的には

1. ブラケット装着の準備のために歯と歯の間にゴムをはめます。その時、私の歯と歯の隙間が狭すぎて先生が力強く押した結果、先生の手が私の顔にガンと当たった。

2. 先生がブラケットのOリングを一箇所はめ忘れた

3. 研磨バーと言うのでしょうか、削る部分のアタッチメント部分が突然外れて私の口の中に入った。

アタッチメントは、私すぐに舌で捉えたし、先生と歯科衛生士さんに背中を起こされたので、誤飲はせずに済んだのですが…。よく思い出してみると特に謝られもしませんでした。(台湾では人から真剣に謝られることは滅多にないので、もうなんとも思わなくなってしまっています。)

誤解しないでいただきたいのですが、決してヤブ医者ではないんです。ただ、あえて日本人の友達にわざわざおすすめできるかと言うと、難しい…と言うか、できません。

そんなこんなで、以前の記事には、お問い合わせをいただいたらクリニックの情報をお伝えしますと書いたのですが、総合的に見て積極的にはおすすめはできません。

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メリット:通う頻度が少なくていい!

ただ、このクリニックのメリットもあります。こちらのクリニックは、他のクリニックよりも通う頻度が少なくていいんです。

台湾人の友人に聞いてみると、ブラケット装着後は2週間後にお医者さんに診てもらっていたそうなのですが、私が診てもらっているところは、ブラケットを初めてつけた後も、3週間以上開けたところで診てもらいます。ラクです。

地元には家族で通っている人もいて、ある意味、名医なのかもしれません…。

それから、これは個人差があるので、このお医者さんにかかったからなのかどうかはわかりませんが、経過は順調だと思います。1ヶ月の割にはよく動いているように感じます。

痛みも、いろんな人から大変だよ、と聞いていたので心の準備をしていましたが、実際やってみると思ったほど痛くないし、想像したよりもいろんなものを食べられています。

小さい子が食事のときよく使っているハサミを持ち歩いて、それで小さく切れば、お肉も、野菜も食べられます。

メリット:資料は親切

先ほど、説明が雑だと言ったのですが、資料は丁寧です。

このクリニックの先生は最低限必要なこと以外は話さない先生で、毎回、私に「こんにちは」も「ありがとう」も言わせるスキを与えません。いきなり治療を始めて、終わったら「できました」と言うなりサーーッと何処かへ行ってしまうんです。こんなお医者さん見たことない(笑)

その代わり歯科衛生士さんやアシスタントさん、受付のかたが色々話してカバーしてくれている感じです。感じはすごくいいです。

と言うことで、先生が口ベタ(?)なので、いろんな事をいちいち聞かれる前に、Q&A集のようなものを細かく集めてリーフレットを作って、それを患者さんに先に見てもらっているようです。職員さんに「必ず、よ〜〜く読んでね!」と何度も念を押されました(笑)

リーフレットは全部で3種類くらいあって、「食べてはいけないもの」「起こるかもしれない歯のトラブル」など、結構具体的でわかりやすく、役に立っています。

渡されたリーフレット集以外にも、受付に治療に関する資料が他のクリニックよりもたくさん置いてあり、先生の口ベタをカバーしているようです。ちなみに受付では治療ビデオも流していますが、医療ドラマの手術シーンみたいで怖すぎる映像なので、私は直視できません(笑)

ちょっと蛇足:うれしい誤算

これは、クリニックとは関係ないことだと思いますが、歯列矯正を始めてから頭痛が激減しました。

以前は最低週に一回以上一般的な頭痛薬を飲むくらい頭痛が起きていたのですが、それが月一回程度までに減りました。

歯をかみしめる様子のイラスト

ブラケットを装着して気がついたのですが、私はしょっちゅう歯を食いしばるクセがあったんです。

ボタンをかける時も、メイクをする時も、リンスを馴染ませるときも歯をぎゅっと食いしばっていたんです。

ブラケットをしてから食いしばると流石に痛いので、それで気がつきました。頻繁に頭痛が起きる原因の一つは、もしかして頻繁に歯を食いしばるクセのせいだったかもしれません。いずれにしてもうれしい誤算でした。

まとめ

費用は日本の約半分〜3分の1程度と魅力的ですが、期間限定で台湾に来て歯列矯正をされたいと考えている方は、もう一度慎重に考え直してみてください。

費用の見積もりに行った時のお話はこちら

言葉の問題に関しても、日本語が通じる歯医者さんを探す方も多いようですが、日本語ができるだけで信頼してはいけません。中には日本語を使ってお金を儲けることしか考えていないお医者さんもいるからです。

もし中国語を話さない方/初級の方ならばなおさらです。もし日本語が話せる台湾人の友人が付き添ってくれたとしても、感覚的なズレということがあります。事前に細かい説明がなかったりしますので、何をどう治療されているのかわからず、怖い思いをされるかもしれません。

しかも海外で、しかも保険適用外の治療をすると言うことはリスクを伴います。特に歯は保険適用外のケースが多いですし、万が一何かあっても自己責任となる可能性が非常に高いです。

もし安さを求めて台湾でやる!と決めた方は、ある程度腹をくくった方がいいと思います。

以上、参考になればうれしいです。

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コメント

こばやし・たまご。台湾新北市在住。東京でのサラリーマン生活、オーストラリア留学を経て、2016年より台湾企業に勤務。
ムカつくこともあるけれど、私、台湾が好きです。

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