国際結婚してよかったこと5つ&台湾人男性の特徴

新郎新婦 結婚
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こんにちは、たまごです。

よく日本人・台湾人の友人から、「台湾人男性と結婚してよかったこと」を聞かれます。妹からも、「お姉ちゃんなんで結婚したの?」と聞かれます。

周りから見ると、元々就労ビザもあり、1人で一通りのことはできていて、30代後半で別に子どもがほしいわけでもないのに、結婚して何か良かったことがあるのか?と、不思議なようなんですね。

そこで今日は、

今まで台湾人男性とお付き合いしたこと・そのうちの1人と結婚した経験と、4年間ほぼ毎日台湾人の同僚・友人に囲まれて過ごしていることを踏まえて

あえて台湾人と結婚してよかったと思うことと、台湾人男性の傾向について少しだけお話ししたいと思います。

注:「結婚してよかったこと」は他にもあるのでご安心ください(笑)

あえて台湾人男性と結婚してよかったと思うこと

林志玲に憧れる台湾人男性〜高学歴女性はステキ♡

これまでお付き合いしたことのある日本人男性のほとんどが、彼女の方が学歴やお給料が高いことを良しとしていませんでした。私の個人的な経験というだけでなく、一般的にそういう傾向があると思います。

その反面、多くの台湾人男性にとって、彼女や奥さんの学歴やお給料が高いことはステキなことみたいなんです。

彼女/奥さんの学歴やお給料の方が高くても、それを気にして卑屈になる台湾人男性は少なく、むしろ喜ばしいことだと受け取ってくれる傾向があると思います。特に奥さんのお給料は高ければ高いほどいいです。

例えば台湾人男性の憧れの的、モデルの林志玲さんはカナダのトロント大学で西洋美術史と経済学の2つの学士号を取得していて、英語はもちろん日本語も話せるということで知られています。容姿端麗なことはもちろん、そんな才女なところにも「ステキだなぁ…」と心惹かれるようです。林志玲さんはうちの夫も大好きで、AKIRAさんと結婚したときは「AKIRAの歳オレとほとんど変わんないじゃん!」と訳のわからないことを言いながら、大変なショックを受けていました…。


夫によると、恋愛の相手の学歴が高いと「落とす難易度は高そうだな」、と感じることはあったとしても、「付き合えたらいいなぁ…」と思うそうです。

私は学歴もお給料も夫より少しだけ高いです。(お給料は他の現地採用の友達に比べると低い方ですが… ^^;)夫にどう思っているか聞いてみると「とても素晴らしいことだよ。(好棒棒!)」と言っていました。夫のお給料や実家の経済状況では妻を「養う」のは無理なので、自分で自分の分を稼いできてくれる奥さんはウェルカムのようです。


私の上司は、よく奥さんのお給料が高いことを自慢しています。額こそは言わないものの、何か買うとか、どこかに高級ディナーを食べに行くとか、海外旅行に行くとか、お金のかかる話題になると、冗談めかしてではありますが「うちの奥さんはお給料高いから大丈夫」というオチで話を締めます。それが情けないとかそう言うニュアンスは一切ありません。

高雄の彼が転職して台北に引っ越してきてくれた

今の夫と結婚しようと決めた後、どこで生活していこうかという話になりました。

夫は日本語は話せませんので、日本で暮らすという選択肢はありませんでした。でも、じゃあ台湾のどこで暮らすのか?

当時の夫はというと、高雄市内の会社で仕事をしていました。

私はと言うと、台北の会社に勤めていました。

夫は高雄出身で、向こうの親は私たちが高雄で暮らすことを望んでいました。でも高雄のサラリーマンのお給料は台北よりずっと低いんです。ざっと見た感じだと数千元〜10,000元/月くらい下がります。

私の事情からすると、時々日本へ帰ることや、日本での国民年金などを払うことを考えると、やっぱり現金収入が必要です。ですので、私にとっては台北で会社勤めを続けることがベストでした。

夫に相談すると、「外国人が南部の田舎で仕事を探すのは難しいだろう。自分が台湾北部の仕事を探すよ」と言って、台北市内に本社のある企業に転職してくれたのです!!


私の小さい頃からの経験・・・父が全国転勤ありのサラリーマンで、母は専業主婦で付いて行くしかない

友人たち(女性)の経験・・・結婚を機にそれまでがんばっていた仕事を諦める(みんな私なんかよりずっと専門的な知識や技術を活かした仕事をしていました…

小さい頃に見たドラマ『東京ラブストーリー』・・・女性の自分の仕事への希望と結婚は両立しない。仕事か家庭のうち一択しか選べない。

そんなことを日本でこれまでたくさん見聞きしてきたので、「夫が自分の勤め先を変えて私について来てくれる」と聞いたときは、「夢のようだ」と思いました。

これは夫が優しいからと言うだけではなく、台湾の就職・転職事情として、採用側が日本ほど同じ会社への勤続年数を気にしないこと(言い方を変えると長く勤務しても福利厚生が薄い)、日本のような全国転勤の仕事が少ないことが挙げられます。

日本のような働き方のスタイルであれば、夫がどんなに優しくても、私の希望ーー台北で働き続けるーーは通らなかったかもしれません。相手の国籍が問題なのではなく、日本の働き方が、仕事か家庭どちらか一つだけを選ばなければならないようになっているのです。今は日本もだいぶ変わってきているようですが…。

日本でも、相手が外国人なら選択性夫婦別姓

私にとって、台湾人と結婚して一番よかったことは、「夫婦別姓を貫けること」です。(夫にこれを話したら大ショックを受けていましたが…(笑))

これはまったく気にしていない人もいると思いますし、むしろ自分の元の姓が嫌いで変えたいと言う人もいるので、受け止め方は人それぞれだと思います。

日本の婚姻届は、相手が外国人の場合、お互いの元々の姓名を記入します。どちらの姓を選ぶか」ということは決める必要はありません。日本人の方が戸籍の筆頭者となり、その戸籍の中に、外国人が外国人の姓名のまま、入ります。もし姓を統一したい場合は、別途届出を出せばできます。

言ってみれば、日本側の結婚制度でも、外国人との結婚に関しては選択性夫婦別姓になっているんですね。


一方台湾はどうかと言うと、元々夫婦別姓ですので、姓を統一するかとかそう言う話はそもそも出てきません。婚姻届にはお互い元々の名前を用紙に記入します。

今の50代くらい以上の女性だと、結婚を機に夫の姓と自分の姓を並べる方もいらっしゃいますが、それ以降の若い方ではほとんど見なくなっています。(例えば私の姑は50代で、姓名は「夫の姓+元々の姓+下の名前」になっています。)


私の場合は十代の頃から、大部分の女性が結婚したら当たり前のように姓を変えることに疑問を感じていました。別に「事業を継ぐ」「家督を継ぐ」と言った特別な理由があるわけでもないのに、なぜ「女性だから」という理由でこちらが姓を変えなければならないのかが、本当に解せませんでしたし、今でも理解できません。かと言って相手に無理強いしてこちらの姓に変えさせるのもおかしいと思っていました。

実は私の夫も、日本人男性と同じように、自分の姓を変えるのはカッコ悪いことだと思っているようなのですが、台湾では結婚してもお互い姓を変える必要はなく、夫も私も結婚前とそのままの名前を維持できていることに満足しています。

日本は選択性夫婦別姓を取り入れればいいのに、と個人的には思いますが、現状として正規に認められておりませんので、外国人と結婚して、欲しかった家庭と夫婦別姓の両方を手に入れました。

夫のローンの控除で大幅節税!

結婚してから一年目の時は単に「めんどうくさい」と言う理由で私が1人で納税に行ってしまったので、控除は医療費くらいでした。しかし!今年夫と初めて一緒に納税してみたところ、収入は少し増えたのに、納税額がなんと昨年よりも少なくなったんです。

これは、夫の実家のローンの名義が夫とその兄弟になっていて、毎月支払いをしているので、その控除分が大きかったものと思われます。夫の家は昔ちょっと大変だったので、親御さんではなく夫たちが兄弟が名義人になって、ローンは家族みんなで払っているんです。

夫をメインとして納税するか、私をメインとして納税するかを、お姑さん経由で税理士さんに聞いてもらいました(デキル姑!)。夫メインで納税した方が節税できるとわかったので、私の居留住所の「新北市」ではなく、夫の戸籍のある「高雄市」で、夫婦一緒に納税しました。

税理士さんから、もし別々に納税していた場合の納税額も出してもらって、その比率(夫:私)をもとに、納税額を分けました。

もし個別に納税していたら、私の納税額は、夫婦で納税した場合の約2倍だったので、すごい節税になりました。

「労働許可の必要なし」で副業OKに

会社のビザサポートで居留証をもらっている人は、居留証に雇い主の企業名が書かれています。台湾でその企業以外のところで働いてはいけません。もし政府に見つかった場合は労働許可なしに雇った企業も雇われた人も罰金を課せられます。

参考:台湾法規データベース

法規名稱:外國人從事就業服務法第四十六條第一項第一款至第六款工作資格及審查標準

その点配偶者ビザの場合は、「労働許可の必要なし」と明記されています。これは仕事を探すとき、毎回労働局に労働許可の申請をしなくて良いことを意味します。ですから、勤め先で特に禁止されていなければ、その他の複数の企業と契約を取り交わすことも可能になります。将来何かの形で副業をやってみたいな、と思っていたので、ちょっとワクワクしました。

▲左の労働ビザには〇〇有限公司(=カンパニーリミテッド)という風に、勤め先企業名が明記されています。
右の配偶者ビザには夫の名前が表記されていて、その横に「このビザ保持者は労働許可の申請の必要がありません」と明記されています。

配偶者ビザについて

配偶者ビザは、台湾人と結婚の登録をして得られるメリットの一つかもしれません。

ただ私の場合は元々ビザサポートをしてくれる企業がありましたし、万が一職を失ってもまた雇ってくれるところを見つければ良いので、ビザの面で特に結婚の恩恵を受けたということはありません。(一度台湾人オーナーの会社に雇われた経験があると、次の仕事は見つけやすいです。よほど選り好みしなければ、仕事はあります。)

むしろ就労ビザから配偶者ビザに切り替わったことで、永久居留証の取得が遠のいたと言えるかもしれません。というのも、就労ビザで正規に5年居留した場合、永久居留証申請の権利が発生するのですが、配偶者ビザの場合は10年居留しないと権利が発生しないんです。でも台湾に来てからほとんどの期間、台湾企業で働いていて、毎年納税もしているので、台湾での居留期間が満5年になったら移民署に聞いてみようと思っています。楽しみです。

→追記:元々就労ビザを持っていて、その後も働き続けていた場合は、5年間の居留で権利が発生すると確認が取れました永久居留証を取得した時のエピソードはこちら▼

永久居留証が欲しい一番の理由は、居留証に夫の名前がいつまでもへばりついているのが嫌だからです(笑) これを読んでいる方には「めんどくさいやつだなー」と思われてるでしょうが…(^_^;) 変なプライドがあって、これまで夫に頼らずに自分でビザサポートをしてくれる会社を見つけてきた、と言う自負があるので、別に夫がいなくても居留証はもらえていたということを強調したいんですね。自己満足でしょうが…。

日本にいた頃テレビで大橋巨泉さんを見て、漠然とどこかの国の永住権が欲しいと夢見ていたこともありました。それがそのうち実現できそうなので、楽しみなことには間違いありません。


ところでもし台湾やその他海外で暮らし続けるために配偶者ビザが欲しいと考えている方がいたら、考え直されることをおすすめします。相手がいつ不慮の事故に遭うかもわかりませんし、永遠の愛が続く保証はどこにもありません。それでも配偶者ビザが欲しければ、結婚した後も、外国語でも、貯金でも、手に職でも、永久居留証(永住権)でも何でもいいので、自分の身を守るものをできるだけ多く準備しておくべきです。

こんなこと言うと、また夫からは「たまごは非情だ」と言われますが、海外で暮らしているのだから自分の身を守ろうとするのは当然のことだと思います。自国で生活している人と、海外で生活している人は決して平等ではないことを忘れてはいけないと思います。

台湾人男性についての印象

それは「優しさ」ですか?

「台湾人男性は優しい」と、いろんなメディアで見ますが、いろんなことを手取り足取りしてくれるのは優しさというよりも小さい頃からそのように教育されているからだと思います。

同じ台湾人男性でも頭の回転が早く色んなこと先読みして準備してくれるタイプもいれば、私の夫のように気が利かないタイプもいます。気が利かないタイプの人にも、「いつ・何を・どのようにすればよいか」細かく指示をするとやってくれます。(ただし夫の場合極端に気が利かないので、本当にキッチリ「言われたことだけ」をやります。ロボットあるいは特定の条件に反射して動くパブロフの犬のようです ^^;)


そしていろんなことが「優しさ」という言葉で片付けられがちですが、彼らは他人にも甘く自分にも甘い人が多いですので注意が必要です。

態度がとにかく受け身

台湾人男性のその他の特徴としては、とても受け身な人が多いことが挙げられます。全員がそうではありませんが、そういう傾向があります。恋愛についても仕事についてもとにかく受け身です。

どういうことかと言うと、例えば狙っている子に「ねぇ、オレの外見って何点かな?」などと聞いているところに遭遇したことがあります。彼は女の子から「50点」と言われて「ありがとう」とお礼を言い、引き下がって行きました。

中華圏の文化なのか、まるで商売のように、自分の価値が相手に見合うかどうかを天秤にかけるらしいんですね。それであまりにも見合っていない場合は積極的には行かない。ちょっとモーションをかけてみて相手の出方を見る、と言うことを繰り返し、相手が確実に自分を好きそうだとわかったときに初めてハッキリと告白したり、あるいはなんとなく付き合っていたと言うことが多いそうです。自分から猛烈アタックして「付き合ってください!」と言う人は少ないようです。

まとめ

私の経験と周囲の人の話からピックアップした台湾人男性と結婚したメリットは

台湾人男性は学歴・お給料額に対して変なプライドを持っていない

奥さんのために転職してくれることもある

夫婦別姓を貫ける

節税できる(かも)

同時に2社以上の企業で合法に働ける

以上5つです。

※あくまで台湾で生活した場合、という前提です。

こうしてみると、日本人男性に比べれば、台湾人男性の方が比較的リベラルな考え方の女性を受け入れ易いように見られます。こういった点に魅力を感じられる女性であれば、ぜひ台湾に来てお相手を探してみるのもいいかもしれません。

もし少しでも参考になったという方いらっしゃいましたら、ぜひコメントやシェアをしていただけるとうれしいです。

今回はここまでです。今日もお付き合いいただきありがとうございました!^^

コメント

こばやし・たまご。台湾新北市在住。東京でのサラリーマン生活、オーストラリア留学を経て、2016年より台湾企業に勤務。
ムカつくこともあるけれど、私、台湾が好きです。

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